観光案内所に、何度も念を押されただけあって、
場所は、観光地内の便利な所だったが、
80歳過ぎ?のおばあさんが、ヨタヨタ出来てきた。
「 久しぶりのお客さんだ~。 」
一瞬見て、すぐ、
ゲ!
そして、部屋に案内してもらう時も、階段を上がるのに、
四つん這いになって、よっこらしょとヨタヨタ上がるおばあちゃんに、
大丈夫ですか~みたいな。
「 この部屋はどうだい? 」
それを見て、ぴのこ、また、ゲ!って思ったのさ。
小さなコタツが置いてあって、ホコリが積もった、古い古い鏡台。
冷蔵庫もない、唯一、TVがあっただけ、OKみたいな。
ここは、昭和ですか~みたいな部屋。 ひぇ!
おばあちゃんが、お茶とせんべいを出してくれた。
せんべいを食べると、湿っていた。 あれま!
「 お客さん、疲れたでしょ、これから、布団の用意をしますから~。」
いや、大丈夫ですよ。
自分でやりますから!
てか、こんなヨタついた、おばあさんにさせられないってね。
そして、おばあちゃんと話したのさ。
ぴのこ、この辺りで、住む所探してきたのよ。
ぴのこの、親もいずれ、関東に来たいって言っていて、
だけど、まだ、家のローンがあるから、先に、ぴのこが探検して、
住んでみて良さそうだったら、後から、親も呼ぼうかなまで、
考えている、ぴのこ家なの。
「 お前さん、歳いった親を、知らない土地に、引っ越しさせるのは、
親を早死にさせるもんだよ。」
……………… 確かに。 ぐげ、
おばあちゃんの言う事、まんま、当たり。
ぴのこの親は、元は、南出身で、好きで関西にいた訳でもなく、
本当は、関東に来たかった親。
だから、ローン終わったら、家を売って、上手く乗り換えして、
私達も行くわ~みたいな、ノー天気、なんくるないさ~ってな親。
だが、歳いった親を長年住んだ家を総引っ越しとなれば、
新しい町に慣れるのに、ストレスがくるだろう。
確かに、おばあちゃんの言う通りだ・・・・・・・ぶつぶつ
すると、おばあちゃんの様子がおかしい。
同じ事を何度も言っている。 頭が、突然、ディズニーランドに行っている。
こ!これは、軽く認知が入ってきているのでは~!!!
だが、お金の事は、しっかりしている。
お金の事に、まだ、しっかりしている内は、まだ、大丈夫だ。
認知度、初級か・・・・・ぶつぶつ
ヘルパーの資格とっておいて良かった~ってやつですよ。
おばあちゃんの、長い念仏の話を聞かされ、 助けて~。
だが、そんな、おばあちゃん、夜の7時半には、寝るそうだ。
はや!!!!
ぴのこは、ぶらり旅で、行きたいレストランがあった。
だが、おばあちゃんが、7時半に寝るとなると、
お風呂の準備をしてくれていて、
早く、帰らなければいけない。
早く、お風呂にも入らなければいけない。
気を使いまくる宿ってあるの?
素泊まりで、ボロボロで、認知入ったおばあちゃんの話し相手付き、門限付きで、
5000円って高くね~か?
ま~外で、野宿するよりかは、マシか・・・・・・・
結局、ぴのこの夜の食事は、コンビニになったのさ。
ま、これも、おばあちゃん時間という事で、健康時間良しという事にしよう。
その分、昼間、探検すればいいんだからさ~と思ったのさ。
すると、朝の5時に起こされた。
なんじゃこりゃ~早いよ~。
一応、チェックアウトは、10時なのに、なんつう時間に起こしてくれてんのってね。
「 ちょっと出かけてくるけど、カギ閉めておいて、大丈夫かい?」
ぜんぜん、大丈夫ですよ~。
ぴのこ、また爆睡したのさ。
そんな、おばあちゃん時間に、ぴのこは、他の宿捜すのも面倒になり、
また、そのまま、続けて、泊まる事にしたのさ。
は~疲れたわ~と門限の時間に、ビールを買って、帰ってきたぴのこ。
はああ!
ここは、冷蔵庫なかったんだ・・・・・
ぴのこは、ビールの入った袋を窓の外にぶら下げた。
まさしく、昭和だぜ。
そして、ビールが冷たい内に飲みたい。
早く、風呂に入らなければ~。 きょえ~
そして、町散策の後の、お疲れビールを飲んだ時だ。
おばあちゃんが突然、入ってきた。
ぴのこ的に、ひいいいい!
すると、おばあちゃんは、とある、宗教の本を、ぴのこに見せた。
なんじゃこりゃ~、こ!これは、有名な宗教ですね・・・・・・ぶつぶつ
「 今のお前さんには、幸がない、その為には、どうだい?」
あの~お気持ちだけで・・・・・・・
ぴのこの父方の親族が、その宗教入っていますよ。
ぴのこは、適当に交わした。
「 そうかい!それは良い事だ!お前さんは、福の子じゃ。」
あの~さっき幸ないって言ってたのに、変わってんじゃん。
ま~いいんですけど~・・・・・・・・ぶつぶつ
ぴのこの父方の親族は、まさしく、宗教で、借金まみれで、死んでしまってるんですけど~。
おじいちゃんの遺灰まで、勝手に燃やされて、ない状態なんですけど~。
と心の中で、思ったわさ。
久しぶりのお客様に、おばあちゃんは嬉しかったのだろう。
また、ぴのこは、おばあちゃんの念仏のような話を聞いて、ぶっ倒れるように寝たのさ。
そして、おばあちゃんに教えてもらった、地元の不動産屋さんに行ったのさ。
ぴのこ、おばあちゃんがボケてない時の、言葉に考えさせられたのさ。
ボケてない時の言葉は、ぴのこの心に突き刺さったのさ。
この出会いもご縁ってやつですよ。
ぷわ~ん