ダイワスカーレットが好きだ。
直線に入ってから、ずっと、スカーレットの名前を連呼した。ウオッカとディープスカイが離れた外から追い込んできても、叫び続けていた。
スカーレットが坂を登りきり、内外離れた位置にいたウオッカをまた差し返すように盛り返して、並んだように見えたところがゴール板。
私には、スカーレットが勝ったように見えた。
いや、スカーレットに勝って欲しかった。
お財布の中から、今日の記念にと購入したスカーレットの単勝馬券を取り出す。
初めてあんなキツいペースでレースをして、今までスカーレットはスローでしか勝てないって言われていたけど、そんなことない。本当に本当に強いって、ほぉーら!これで皆わかるでしょ!だって、逃げてのレースレコードだよっ!
去年のクラシックから、ずっと2人は戦ってきた。
スカーレットが3勝、ウオッカが1勝。
今回で5戦目、結果は?
長い長い写真判定の結果が出た瞬間、心がガシャンって崩れ落ちた。
周りは大きな大きな歓声。飛び跳ねている人が沢山いる。
レース直後は大丈夫だった。府中から家に戻って、録画したレースを何度も観ていたら泣けてきた。何度観ても、スカーレットは強い。何度観ても、勝たせてあげたかった。悲しかった。
一息ついて、思い出した。
先月は、毎日王冠で嬉しすぎて泣いた。今日、天皇賞・秋は悔しくて悲しくて泣いた。
そして、どっちのレースにもウオッカはいる。
「なぜ?」と言われると答えられないし、むしろ理由はないのだけれど、デビューから観ていてウオッカを熱烈に応援したことは一度もない。馬券も買わないことが多い。だけど、私の大きな感情の「ゆれ」が起こるとき、いつもウオッカがいる。
強い強いウオッカのおかげで、多分何倍も、競馬の楽しさを体験させてもらっているんだろうなって思う。
2008年11月2日
天皇賞・秋
1着:ウオッカ (1.57.2)
2着:ダイワスカーレット (2cm)
凄く良いレースだった…。
みんな頑張ったよね。
そして、50年ぶりの牝馬ワンツーとなった2人は最高で最強。
本当にありがとう。
どうか、一生懸命走ったみんなにレースの反動が出ないように…と、すっかり冬の色をしてきた寒空に祈ります。