最近は太宰治の小説にハマっている私、、、

 

 

短編集を買って読みふけっている日々です。

 

 

 

その中でおススメな小説が「カチカチ山」です、

 

「カチカチ山」といえばだれもが知っている昔話、みなさんを子供の頃一度は読み聞きしたことある物語でしょう、

 

その「カチカチ山」を太宰が書いています、もちろん太宰流の表現で書きあげています。

 

 

 

 

 

 

 

「カチカチ山」の基本的な物語はこうですよね、

 

 

「むかしむかしあるところに暮らしていた老夫婦が畑を荒らす悪狸に困っていた、

 

それを見かねた兎が狸を懲らしめようと狸にまきを背負わせカチカチと火石で火をつけ火傷させさらにその背中にトウガラシを塗り、

 

最後は泥船にのせて沈めてしまう、これに懲りた悪狸は改心しましたとさ」

 

 

 

太宰の「カチカチ山」はこうだ、

 

 

「むかしむかしあるところに暮らしていた老夫婦が畑を荒らす悪狸に困っていた、

 

この狸は畑を荒らすだけでなく悪狸はお婆さんを殺し食べてしまう、

 

日ごろこの老夫婦に恩をうけていた美少女の兎は激怒しこの中年男の悪狸を退治することを誓う、

 

美少女の兎に惚れている中年男の悪狸は兎の誘いにのって背負ったまきに火をつけられ火傷させさらにその背中にトウガラシを塗られ、

 

最後はまんまと泥船にのり沈められ死んでしまったとさ」

 

 

 

面白いのは兎と狸の会話である、

 

 

兎を16才の美少女と設定し悪狸を37才の中年の醜い男と設定しこの二人(二匹?)の男女の色恋の駆け引きとして描いているのだ、

 

 

 

そして時には悪役であるはずの狸を若い女に翻弄されだまされる中年男の哀れを嘆き、

 

女性のしたたかさずるさに恐ろしいと感じる太宰自身の思いも書いている。

 

 

 

他の太宰の小説と比べてみるとかなり自由にそして複数の愛人と浮名を流し心中などを経た彼自身の女性観の一端が垣間見えるさ作品である。

 

 

 

太宰は「カチカチ山」のような昔話をいくつか書いている、

 

まだ読んでない小説も多いので読むのが楽しみである。