「きなこの body & movement 」 というブログタイトルについて
よく「身体表現」とか「体で表現する」といいますが、
常々、表現するのは身体ではなく、身体の動きなのだという事にこだわっている私。
たとえ体を鍛えて形(プロポーション)が美しくなっても、
運動が美しくなければ表現者としては意味がない。
ニジンスキーなどは、写真で見てもわかるように、
決して体型的に美しいということはないけれど、その踊りは伝説になっています。
柔軟性は高いのに動くと固い人がいるかと思えば、
それ程体が柔軟なわけでもないのに動くとしなやかな人もいます。
つまり、目的に沿ったトレーニングをすることが必要という事です。
筋肉は重いので、むやみにつけると動きが制限されることがあるし、
ケガを引き起こすこともあります。
ヨガなどのような静的ストレッチをウォーミングアップに行なうと、
緩みすぎてパフォーマンス力(記録なども)が落ちるとも言われています。
ましてや、元々関節の柔らかい人がそういうアップをすると、怪我をすることもあるようです。
かつては怪我の防止として、静的ストレッチはもてはやされていたのですが...
柔軟性を高めても、運動の柔かさ、しなやかさは、
運動で鍛えていかなくては身につかないのです。
たとえば、武道家は筋トレのようなものは取り立ててやらないし、
達人といわれる人の多くが痩せて小柄な体型の方が多いと思います。
私が尊敬する武道家、日野晃先生も、本当に小柄ですが、
その動きには本当に無駄がありません。
しかも、とてつもなく強く、動きは美しいのです。
かのウィリアム・フォーサイスが、
自分のダンサーたちに日野先生のワークショップを受けさせているのも納得です。
元々、下手に動けば死に至るのが武道ですから、究極の無駄のない動きと言って良いでしょう。
スポーツ選手でも、超一流の人の動きには強く惹かれる美しさがあると思いませんか?
ピラティスをメインに、体のことを色んな人に教える事も多いのですが、
最終的に「その人はどのような目的のために身体を鍛えているのか」によって、
レッスン内容も変わってきます。
そんな考えをこの body & movement に込めているのです。