「談志、本田美奈子」
講義録1033
(2009/1/31)
(長いので、一部抜粋)
歌舞伎、絵本、ロシア絵画、落語、歌などを楽しんでいるところです。
立川談志を久しぶりに聴きました。
舞台に姿を見せてから最初の半分ぐらいは、話があっちこっち行って、もうシュールですね。
絵なら「ピカソ」か「ダリ」です。
ところが話に入ると、もう、聴いているほうが、本当に、その世界に一緒に住んでいるような錯覚におちいるほど、引き込まれるのです。
芸というのはすごいものだな、と思いました。
このレベルを堪能すると、もう、私なんかみたいに、もたもた本なんか読んでいるのが、いかに、たいしたことがないかを感じますね。
芸も芸術も、こじんまりまとまっているのは、つまらないですね。談志ぐらいになれば、面白い、というのを思いました。
歌舞伎もあでやかで良かったな。
日本というのは、もともとは派手なんですよね。
赤と、紫と、黄。色彩と派手な化粧にまずは圧倒されました。
ベートーベンもずっと聴いています。
ベートーベンは、ずっと昔から聴いていて、もう、千回ぐらいは聞いていると思うのです。
ベートーベンのすごいところは、第九で頂点を極めたかと思ったら、その後の、弦楽四重奏で、ベートーベンらしさをすべてこわしているんですね。
ここは、人間のレベルを超えている、と言われているようです。
今日は、ベートーベンは休止して、賛美歌を聞きたくなり、「アメイジング・グレイス」を聴いていました。
黒人教会での魂の叫びのような「アメイジング・グレイス」に心を揺さぶられました。
世界の最高峰の歌姫たちがこの曲を歌っているので、いろいろな人の歌を聴いてみたのです。
世界でも最高峰と言われている歌姫たちの歌声はさすがにすばらしい。
歌声も詩の内容も、心の中を無抵抗に流れます。
何人か聴いたあと、ふと、テレビで以前、本田美奈子さんが歌っていたのを思い出し、ためしに、本田美奈子さんの、「アメイジング・グレイス」を聴いてみました。
少し、かさかさする感じがしたのですが、ところが、不思議なのです。
本田美奈子さんの歌を聴き始めるとゆるゆると涙が流れてくるんです。
終わったあとも、涙がしばらく止まらない。
どこが違うのでしょうか。
何に感応したのでしょうか。
(長いので、ここまでにします。)