歯は健康の原点


      新聞で読まれたかたもおられるでしょうが


  「いい歯」というのは、単に虫歯や歯周病がないということだけではない  歯の一本一本ではなく、かみ合わせや舌の位置、あごの運動が全身と調和が取れていて初めて「いい歯」といえる

今の日本人の歯はかなり悲惨な状況にあり

あごの筋肉や骨はしっかりかむことによって発達するが、現代人はかみごたえのないものばかりを好むため、あごが昔に比べ明らかに小さくなってきている

歯の大きさはあまり変わらないため、歯並びが悪くなる。そうするとかみ合わせも悪くなる。それによりいろんな全身症状を訴える患者さんが増えている

 かみ合わせが悪くなると、頭痛・腰痛・肩こりだけでなく、胃腸疾患などさまざまな症状の原因になる  ただ、それが歯によるものかどうかを見極めなければならない  例えば足腰が痛くてマッサージや整体に通っていて一時的によくなるものの、またぶりかえすといったパターンを繰り返している人はなんらかの形で歯に原因があると疑ってみた方がいいでしょう  ちゃんと専門の医師に診てもらうことが先決ですが、それでもすっきりしない場合は、歯科という選択肢も出てきます

そもそも治療をする上で歯とからだを分離すること自体、おかしいことで、本来は一体のものとして考えないとダメなのに、明治以来の医療教育制度の中で完全に分けられてしまったのが失敗の始まり

 ですから医学部を卒業した後、歯科の技術を取得するという制度の国もあります   日本では一般の医者が歯のことを知らなかったり、歯科医でありながら全身のことには無関心な人もいます

歯科医といえども常に全身の健康とのつながりを考えながら治療を行うべきなのです  歯が原因で全身に症状が出る人は確かにいます  一見医科領域の病気のようで、実は歯が大きく関与している領域、これを「医療の谷間」と呼んでいますが、歯が原因で全身に症状が出てくるものですから、どこに治療に行けばいいのかわからない そんな患者さんが潜在的にはかなりいると思います 

そうゆう人たちを救い上げるためにも、”医科歯科連携”が絶対に必要です

小さいころから歯に対する意識を高めていかないと、大人になってから損をすることだってあります  子供の場合最初から自分できちんと歯みがきができるということはまずありませんので、親の教育が重要になる  そのためには親が歯に対する意識をしっかり持たないとダメだということです  まず大人が歯に対する強い意識を持ち、それを理解し子供に教育していってほしいです