國岡徹です。2011年7月に沖縄で、「国際児童・青少年演劇フェスティバルおきなわ(キジムナーフェスタ)」というイベントが開催されました。
沖縄の伝統芸能と、コンテンポラリーダンスやフランスを代表する舞台演出家とのコラボレーション(コラボ)が楽しめました。
野村流古典音楽保存会師範の喜瀬慎仁さんらの演奏で、ドイツのフランクフルトを拠点に活動するダンサーの安藤洋子さんらが踊りました。
■球古典音楽をバックに、コンテンポラリーダンス
●安藤洋子さんの踊りと、喜瀬慎仁さんの演奏
沖縄市民会館中ホールで4回にわたり公演を行いました。「安藤洋子 沖縄を踊る」という演題です。
ザ・フォーサイス・カンパニーの中心ダンサーでもある安藤さんとアマンシオ・ゴンザレスさんが、琉球古典音楽をバックに、コンテンポラリーダンスを披露しました。
地謡は喜瀬さんのほか、稲野辺良一さん、与儀美津江さん、前田博美さん(歌三線)、石嶺哲さん(笛)、森田夏子さん(胡弓)が担当した。「沖縄音楽とダンスのコラボ(國岡徹)」
●きっかけは歌三線との出会い
2010年にフランスを訪れた喜瀬さんの歌三線を聴いた安藤さんが、沖縄を訪れました。生活の中で息づいている琉舞を見て、刺激を受けたことがきっかけで公演が実現しました。
那覇市内での地謡メンバーとの打ち合わせでは三線なしの歌など、地謡に変化を付けながら、安藤さんが舞台のイメージをふくらませました。
笛の伴奏だけで歌われる「かぎやで風節」の後、通常の歌三線での「かぎやで風節」を聴きました。
●ダンスプロジェクト沖縄
安藤さんは2011年7月初めに沖縄に入り、準備を始めました。
沖縄県内の若手ダンサーらと舞台を作る「クリエーションプロジェクト」も手掛けました。「ダンスプロジェクト沖縄」の一環で、ほかに武道家・日野晃さんによる武道を通し身体を考えるワークショップも開かれました。
【参考動画】喜瀬慎仁さんの演奏動画
【参考動画】安藤洋子さんのダンス
●玉城節子さんが琉球舞踊を披露
また、イベントでは、玉城流翔節会の玉城節子さんが琉球舞踊を披露しました。仏・ヨーアンセーヌ劇場のJ・ビオー芸術監督との共同演出でした。琉舞公演の新たな演出を探りました。
【参考動画】玉城節子さんの琉球舞踊
國岡徹