カンパニーオーディション当日です!

私は、ただの見学者で、決してオーディションには関わってないです。

これも研修として見ておく大事なひとつ。

なので私なりの見解ですので、悪しからず。。



今回人数多いので、男の子と女の子は別々。一次審査のバレエクラスからはじまります。

まずは男の子のバレエクラス。1時間半。

その後女の子のバレエクラス、1時間半。

このクラスを担当するのは、このカンパニーのバレエマスターでもあり、私もここで毎日バレエクラスを受けているクリスチャンです!




男の子も女の子も、書類で見たはずなのに、センタークラスが進むに連れて、あれれ?!という子がチラホラ。

やはり実際見ないと分からないよね。

そして、クラスをみていくと、今回カンパニーに求められるのダンサーというのが毎日リハを見てて分かるからこそ、この子は難しいかも。。というのも分かってくる。


優貴さんは、途中何回かスタジオに入ってきて、チェック。

これだけで分かるみたいね。

そして、このバレエクラスが終わった時点で、男の子女の子とも、合わせて10人くらいは、さようなら。


朝早くから遠いところから来たのにね。。

何も踊る事なく、ここで終わるのも現実なのか。



さて次は、二次審査の優貴さんの作品を踊ります!

優貴さんの踊りは、振り数が多くめっちゃ早いのと求めるイメージがハッキリとあるので、短期間にいかに自分が踊れるかが勝負です。

1時間半に、2分半ほどの作品。

休む暇もなくどんどん進みます!

そしてグループ分けして、何度も何度も踊る。

優貴さんもダンサーに何を大事にして踊ってほしいか、使ってほしいかを事細かく注意。

それが出来るのか出来ないのか。

反応出来る適応力。



以前優貴さんと話をしていて、ダンサーは、小さい頃から鏡の前の自分と戦ってきて、ようやくカンパニーで踊れるようになっても、振付者の意図する踊りになるよう、「違う!」や「もう一度」と何度も何度も指摘注意される。

大人になっても、出来ない自分に腹を立てながら、そこで心が折れしてしまうのか、心が折れても食いしばってついていけるのかで分かれると。

そう、人の作品を踊るのって、本当に大変なこと。




少し休憩を挟み、次は、カンパニーダンサーでもあるアレッシオの作品の振付。

アレッシオは、来シーズン振付家としてもデビューするので、それも兼ねてです!


1時間半。

少しゆっくりとした動きの中に、アレッシオらしい踊りの作品。

アレッシオも細かく、ここをこう踊ってほしいとか、こういうイメージと伝える。

バレエクラスに、優貴さんの作品にと、もうヘトヘトなダンサー達。

途中腰が痛くなって動けなくなるダンサーもいたりして、身体も集中も限界なんだろう。

アレッシオの作品の最後に、インプロを入れたりもして、どう踊るかもみたりというのもしてましたね!


本当はこの後に、実際にリハーサルでやるみたいなに、クリエイションもやるつもりだったみたい。

それは今回は無いとのこと。


この二次審査の2作品を見ていると、何人か浮かび上がってくる。

そうキラリと光るものがある。

きっちりと振付者のイメージする踊りを踊りながらも、自分を出してくる!

だから目がいく。

それはダンサーとしての素質も持ち合わせている子もいれば、経験として出てくる子もいる。

面白い。

踊りは踊れて当たり前だけど、そこに自分の個性が見えくる。

ふんふん。

自分でも、ここの中から選ぶならと数人は選んでみる。

もちろんカンパニーの特性を分かった上でね。


そして、ここでまた絞られる。

男の子7人  女の子4人。

次は三次審査の面接。

私が良いと思った子ももちろん三次審査へ。

私も日本で指導者としてたくさん見てきたから、それなりの目は持っている。





カンパニーによっては、これだけ踊っても次の日またオーディションというのもあるみたい。

もっとたくさんタスクを与えらてオーディションするという。。


ここの三次審査まできたら、後は運かもしれない。

カンパニーがどいう人材がほしいか、今いるカンパニーダンサーとのバランスや人種など考慮するからね。



オーディションの踊りは、ビデオにも撮ってるから、数日かけて決めていくみたい。

今年募集しているのは、男の子3人、女の子1人。

本当に狭き門。






私が見たのは、数あるカンパニーの氷山の一角にすぎないけど、

オーディションって、本当に人生を左右するって思う。。

好きで始めた踊りだけど、好きだけなら趣味で良い。

本当に職業としてつける人は、限られた人だけ。

好きだけでは、食べていけない世界だよね。