この年末年始には、1カ月ぶりくらいの秋の新作「LOOPS」が数回ある。この作品は、半年間で全部で15回ほど踊るという。
もちろんその間に、新作のリハーサルをしながら、「LOOPS」の本番近くなるとそのリハーサルも当然ながら入ってくる。
その日の夜本番だろうが、リハーサルはリハーサル。
自分が踊るシーンのリハーサルがなかったらラッキーと思うかもしれないけど、先日振付をしたシーンのリハーサルがないのは不安に思うよね。
次このシーンをやるのはいつか分からない。。
先日全員で踊る序章は、もう二週間ほどやっていない。
どんどんシーンを進めていかないといけないから。
だから、今度このシーンのリハーサルをみるのは、見ものである。
きちんと自主練をしている人と、してない人がいるからね。
こういうところでプロ意識の差が出てくるのだろう。
優貴さんとも話をよくしているのだけど、「ゆとり世代」のダンサー達について。
これって実は日本だけの話だけではないみたい。
世界共通?!
どのカンパニーでも問題になる最近のダンサーの傾向。
優貴さんいわく
「今の世代は、できるだけ自分のままで自分の感じる主観的なもの優先で、効率よく点を取りたがる。
作る方も早く点出す子の方が使いやすい。
でも、それは上辺だけ。
舞台にあげて本番が十数回ある中で責任を持って質を高め向上していけるのは、やっぱり、じっくり向き合えじっくり磨き上げれる子。
それは、今ダンス界で最も求められる個性だと思う。
あって当たり前の姿勢。
でも失われつつある姿勢。」
と。
実はこの3週間見てきて、この言っている事がよく分かるし、垣間見れること。
そして日本の状況でも同じ。
前向きなんだけど、手っ取り早く効率よく、そして私の個性を出して踊りたい!
だから常識なく、ヅカヅカと土足で歩くいたとしても、気づかない。
周りが見えていない。
私も周りが見えてない事は、多々あったから、どんだけ子供だったのかと、今は思うよね。
その度に、叱ってくれた人がいたのはありがたい。
言われた事を、120パーセントやりきる。
そこになぜ?
は必要ないんだよね。
出来ないなら、出来るようにするまで。
自分で考え、出来るやり方を見つける。
それが出来ないと人の作品は踊れない。
やりきったあと、自分の個性がついてくる。
でも人は慣れてくると段々と自分の主張がででくる。
それを何年も続けられる人が、残っていく人なんだろうね。