前回はキャッチ力についてお伝えしました。

 

今回は考える力です。

 

私は、いつも生徒達に、自分で考えるクセをつけなさいと。言い続けています。

 

と言っても、小学3・4年生以上くらいからですが。

 

 

 

先生に言われた注意をどうするのかは自分次第。

 

もちろん先生はたくさん教えてくれます。

 

手取り足取り、身体を触ったり、表現を変えたりと色々。

 

だから、生徒たちは教えてくれるのを待ってしまう。。。

 

そんな傾向にあると思うのです。

 

 

 

 

 

 

 

例えばコンクールの練習でヴァリエーションを見たとします。

 

とある出来ないテクニックあると、「先生どうやるの?どうやったら出来るようになる?」

 

と踊った後目で訴えて待っている。笑

 

もちろん出来るようになるように、私はあらゆる方向からやります。

 

もしそのやり方で出来ない場合は、一度バーを持ってもっと基礎からやってみて出来る感覚を身体に入れてから、またそのテクニックをやります。

 

出来るようになるように練習を組み立て、こっちも根気よく何度も何度も練習に付き合い、出来る感覚を見つけて欲しいのです。

 

この出来る感覚がわかるとあとは自分の作業。

 

 

ここに近づけるために、何をやったのか? 

 

身体をどう使ったら私の身体は変わってきたのか? 

 

そのためにはどうしたら良いのか?

 

 

当たり前だけど、カタチを真似をするだけでは出来ないよね。

 

たとえ鏡に映っている自分の姿を見てチェックして、フォルムだけを直したとしても、

 

身体の使い方を変えないから、また次回やった時に同じことを繰り返す。。。

 

そして鏡を見ていつまでも自分の身体を直していても、感覚は育たない。

 

身体の感覚は、鏡には映し出されないの。

 

感覚は自分との対話で初めて分かるから。

 

 

 

私自身も昔、鏡を見て踊っていたからよ〜く分かる。

 

ほんとによく注意されていたよね 笑

 

鏡を見て踊るんじゃない!!!! とね。笑

 

今思うと鏡をみて直して踊っている時って、

 

目に見えるモノだけで判断してるし、

 

身体使えてないし考えてないんだよね。

 

だから踊っていて自分への確信が薄いし、

 

その時の感情で流されることもある。。。

 

 

 

では鏡はどうやって使うのか・・?

 

例えば5番ルルベでアンオーで立つ。

 

まず自分のイメージするものがある。

 

そこに近づくために、自分で背中なのか、お腹なのか、ターンアウトの足なのかとかとか自分でやってみる。

 

出来たら、ここではじめてチラリとチェックしてもいいよね。

 

でもそんな時、自分ではやってるつもりなのに、先生に「もっと引き上げて!!」と言われる。

 

ここで「やってるもん!」で終わらせるのか? 

 

自分で考えてまた違うアプローチからやってみるのかは、本人の性格の問題。

 

(素直でなければ上手くならないのはそこよね)

 

または、そこで先生がアドバイスをしてくれたとする。

 

私の先生は大抵、「鏡を見るな!!」という。

 

鏡を見ないで、先生の言葉をイメージして、そうなるように身体を使う。

 

身体に全集中!!!

 

すると出来てることが多い。

 

そこではじめて鏡をみて、何が今まで違うのかみる。

 

なるほど〜! こう使うとこうなるのか!

 

ふむふむ〜

 

 

でもその時出来た感覚というは忘れがち。

 

だから自分のそうなったときの身体の使い方や感覚を身体に染み込ませるように

 

何度も何度も練習する。

 

自分のイメージに向かって、身体に集中してあーでもない、こーでもないと考えながら踊る。

 

 

 

 

 

踊りは、バレエでもコンテンポラリーでもテクニックがすべてでない。

 

音楽性や表現力、ポジションやニュアンス、もちろんテクニックもすべて同時に踊らないとならない。

 

一度にすべてのタスクをこなすから、本当に大変よね。

 

だからいちいち考えて踊らなくても、

 

踊れる感覚になれるように考えて踊ることで、

 

もっと上手くなるはず!