最終日の日。
少し慣れてきたのか、各自スタジオに入りヨガマットを敷き、体をほぐしている。
昨日の振付でまた新たに筋肉痛。
その症状を聞いてのプログラムを立てる。
わざと照明も落として、気持ちよくほぐしていくところから、
体が目覚めるように動かしていく。
連日ピラティスで動かして、バレエを踊ることで、普通にバーレッスンを始めるよりか体が意識しやすく、すぐに汗をかき始める。
筋肉痛でも、踊れる体にしていく。
そして、
最終日のレパートリークラス。
まずは昨日の作品の復習から。
3日目になると、求められることが少し見えてくるから、みんなも慣れてきたのか、
3日目はみんな驚くほどよくなってきてた!
1日目と大違いの子も出てくるしね!
音や振付が体に入ってきたから、細かな注意を聞こうとやろうとする。
やっぱり振付は、体に入らないとホントの意味での振付家が踊ってほしい踊りを踊るのは、これからなんだよな〜。
と見ていて、一人一人の踊り方に対して的確に注意をする優貴さんの指導をみて、感心する。
あっ。これは昨日も言ってたこと。
このポイントは、きっと大事なのよね。
また同じ振付のところで、他の子が注意されてる。
この子には、こう言うのね!
と、丁寧に丁寧に何度も何度もニュアンスを伝えていく。
この早い振付は、たった2分。
2分の踊りとは、思えないくらいエネルギーのある踊り。
だから、その注意を自分に入れるには、踊りのコントロールが必要。
そして最終日は、初日の作品も踊る。
昨日急に踊ったのと違って、ちゃんと復習したのが見えるよね。
2日目から参加の人は、覚えなくてはいけなかったけど、
休憩返上して練習したり、ビデオを見返したりと、各個人自分のすべきことをやっている。
これはスタジオではじめてみる傾向。
少し意識が出てきたのかな?と。
初日の作品も、細かくニュアンスを伝えていく。
そこで今日は、動きの品格を持って踊る!
とよく言っていた。
踊りの中での動きの品格とは??
まずは品格を辞書で調べてみると、、、
〜その人やその物に感じられる気高さ上品さ。品位。〜
とある。
ふぬふぬ。
品があるなしは、その人の育ちだったり振る舞いだったりと、目で見てすぐに分からなそうで、すぐに分かる、その人自身が持ち合わせているものよね。
もちろんそれを感じとることが出来るかというのもあるけど。
では踊りでみせる品格とは。
私の考えだと、、
ただ振付に追われて踊るだけだと、その人自身は見えてこない。
もちろん自分勝手に踊ることもね。
やはり、人に見せるというのがダンサーの仕事。
この人に見せる意識というのが品格に繋がるのではないかと思う。
ちょっとした意識。
例えば、振りと振りの途中のちょっとしたカタチが、肩がさがってスッーと空間が広がるように見えたり、
早い振付でも、ばさばさに見えず、力強さの中に、脚さばきが丁寧だったりと、、
きっとこういうのは、本人の意識の問題。
もちろん振付のニュアンスを踊る、プラス
自分がどう踊りたいのか?!というのが品格。
それはダンサーのセンスだったりする。
そうやって踊りたいと思っても、身体がついていかないことがある。
だから自分の身体には責任を持たないと、どういう身体にしたいのかというのは、大事かなと思うよね。
それぞれ、動きの品格にも注意を払って踊りこんでゆく。
たったこれだけで、大きく変わる子もいる。
アンケートをとると踊る意識が変わったという子もいて、これからのダンサー人生のキッカケになると嬉しい。
私もこの3日間は、私も客観的に見ていながら、一人一人をよく見ていて勉強になったよね。
そして、性格が踊りにとてもよく現れる。
そう実感する。
それは、いざグループ別に踊る時に途中まで良かったのに、不安になると弱気になって間違えてしまうとか。
頭まで考えすぎて、身体が思うように動けなかったり、
気分のムラがあって、それにより踊りがよくなったり、悪くなったり。。。
みんな必死になって練習しているのは同じ。
でも、自分では気づかないつもりでも現れてくるんだね。
そもそも性格だからという事で仕方ないと思うのか。
それを乗り越えるのかは、本人次第。
次回は、レッスン後は、優貴さんを囲んでのお茶会の話を少し!
興味深い話もたくさんありました!