12月20日 施設の玄関にて

 

(面会禁止16日目)

 

 洗濯物としてエプロンが戻ってきたので思い出した。

 

 以前、嘔吐することが時々あった。

 

 嘔吐なんて普通じゃないので、常に報告を望んでいた。

 

 ある日、洗濯物として出されたエプロンに嘔吐の跡があった。

 

 そこで、どういう状況だったのか施設側に聞いた。

 

 回答は、食べさせようとしたひと口がスプーンから落ちたので、

 

 ティッシュで(ちゃちゃっと)拭いた跡だ、とのこと。

 

 明らかに、うそ、だとわかった。

 

 エプロンの汚れは、一面にまんべんなく広がっていた。

 

 消化の進んだ液体に近いものじゃないと、こうはならない。

 

 しかし、角も立つし、とりあえず黙っていた。。。すると、

 

 この日以来、エプロンが洗われて戻ってくることが増えた。

 

 それまでは、洗われていなかった。

 

 (そもそも、洗濯はするな、と言ってあった。服についてだが)

 

 これは、また嘔吐で汚れたから洗ったんじゃないのか?

 

 しかし、嘔吐の報告は一切ない。

 

 エプロンが汚れていたことをクレームしたわけじゃない。

 

 どういう状況だったのか知らされて無いから聞いたのだ。

 

 これじゃ、まるで嘔吐したことを隠しているみたいだ。

 

 エプロンを洗ってもらっても、全くありがたくはない。

 

 大事なのは、起こったことをきちんと報告することだ。

 

 エプロンを洗っておけば家族の気持ちが収まると考えたのか?

 

 、、、結局、このあと、別の問題も色々あって、

 

 きちんと施設側と話をすることはなかった。

 

 幸い、嘔吐も少なくなっていった。

 

 施設側と、家族の、感覚のずれを知った出来事だった。

 

 

 

 さて、今日も、教会で大いなる力に思いをはせよう。