何度でも繰り返し言いたいのは世界は決して悪くなどなっていないということです。
もちろんコロナは大変な災いであり人類がグローバルに団結しなければ対処できない難敵です。
しかし、このような災いの中にあって人類同士の内輪もめが起きていない。ないしは言葉による言い合いという非常に理性的なレベルでしか起きていないということは前向きにとらえてもいいのではないでしょうか?
ワクチンも当初は専門家ですら短期間でのワクチン製造に懐疑的でしたが成し遂げてしまったのです。
世界が間違いなく進歩しているのはITは言わずもがな、医療分野を調べると色んな事例が出てきます。
例えばAGA治療。(実は私は若白髪で、女医さんに色々と髪のことを教えてもらっているのです。)
薄毛、脱毛症というのは治療法が確立されていませんでしたが、有効性を示す薬が近年開発されていたのです。
特筆すべきは発毛を促す成分の治療薬が初めて開発されたということです。
ミオキシジルという薬です。
また脱毛を予防する薬もあります。こちらはデュタステリドなどいくつかあります。
AGAの原因が血流と特定の酵素によるメカニズムだとはっきりしてきたということも薬の開発を加速させています。
正し、毛は母方の他の祖父の性質が遺伝されるとのことで、遺伝による脱毛は宿命だとして受け入れるほかないそうです。
さらに上記の薬を飲んでも白髪は改善しないので、染めろというアドバイスももらいました。
ところで白髪とかハゲで悩むって結構贅沢な悩みじゃありません?
だって、現代世界は餓死する危険も、大病にかかり死ぬ危険も、人間同士で殺し合う危険もありません。
一旦コロナは横に置いておいてね。なのに髪の毛が云々で人は大きく不幸になります。
これはなにも髪の毛なんかどうでもいいだろ。気にするなよ。ということが言いたいのではなく、(それは正論の一つだとは思うが)
我々、人間の心(あるいは脳・中枢神経系)とはそのようなふるまいをする器官なのだと自覚することが大切なのだと言いたいのです。
飢餓・病・戦争という難敵を打ち破ったホモサピエンスはそれでもなお、幸せを感じられない動物なのです。
飢餓・病・戦争という自分の外側の敵を征服したしたにも関らず、ホモサピエンスはそれでも幸せになれない。ホモサピエンスの悪あがきは続き、今度は自分の内側、すなわち自分自身の問題を征服し始めるのです。例えば最高の美貌・不老不死・全知などなど自分の生物としての性質を人為的に改造していく未来がそこまで来ているのだと思います。