昔、東京大学の受験生の人数が非常に多く(皆東大に入りたかった!らしい。今も同じか?)、東大が採点するのが大変になりました。そこで受験者をふるいにかける必要が生まれ、そのために一次試験を外部に委託(某筑波の組織)し運営させ、その一次試験を突破したものだけを二次試験で東京大学自身が採点することとしました。この試験にその他の大学が乗っかってきて始まったのがセンター試験です。

 

昔は学生の数も多く、あまりに沢山の学生を受け入れると講義教室に収まらなくないという物理的な制約もあり、学生の人数を制限する切実な必要があったのです。

 

現在この状況が大きく変わったと思います。

 

youtubeで検索すると数学や物理学などいわば自然科学系の基礎学問となるような影響力が大きい分野に関して多種の解説動画あります。

 

また、電子書籍や通販、図書館によりほとんどの専門書が手に入ります。

 

最近、趣味で純粋数学を勉強しているのですが、数学の概念である「位相空間」というものが今一つ理解できず、youtubeで検索したところ、解説動画ありました。動画なので、教室に入る人数などに制約がありません。研究者や学生同士のディスカッションもオンライン上である程度可能になっています。


先人たちの知恵を後輩に受け渡し、その知恵に新しい知恵を追加する場が大学だとすれば、もはや大学受験によって入学者をふるいにかける必要性自体が弱くなっているのです。課題があるとすれば、卒業研究の指導、実験・実習系の試験でしょう。これらに関してはキャパというものがあるので直ちに希望者全員を受け入れるということは難しいでしょう。しかしほとんど実習がない学科も結構あるのです。

 

AIによって試験の採点を自動化させ取得単位によって卒研発表を行える仕組みにすれば、卒研対象となる学生数もふるいにかけられるはずです。また、もし仮にそれほど多くの学生が卒研着対象になるのなら大学側もあらゆる手段を駆使してそれらの学生を指導すべきなのです。

 

こういったことは高校にも言えると思いました、スタディサプリがあれば、恐らく1年で高校三年間分の学習は少なくともインプットだけならおわらすことができます。次週は本人のやる気次第のところが大きいですが、たった一人でどんどん勉強を進められる時代になりつつあります。

 

何も若い人たちが過剰に生き急ぐこともないと思うのですが、学問がより民主化され、学歴主義もなくなり本来の意味での「学識」が問われる時代がくるのではないでしょうか?

 

文系の博士課程の人々などは大学を飛び越えて、ネット上で研究を発表すればいいのではないでしょうか?視聴者はyoutubeなどにお金を払い、そういった研究者を間接的に支える仕組みができると素晴らしいですね。マニアックな知識や研究結果にアクセスできる機会にお金を払うというもの好きは意外と結構いると思います。

 

まあ、私の本音としてはセンター試験も共通テストもつまらなすぎる!!!採点の都合でこんなものを人生で一番健康で頭がキレる時期の若者に強いるな!!二次試験のみで大学の特色を持たせるという気概位もて!!

 

という長年の義憤怨念があります。それくらいセンター試験や共通試験は解いていて馬鹿馬鹿しい試験だと思いますね。いつまであんな馬鹿みたいなスピード勝負をやらせるつもりでしょうね。英語と物理の問題をなんとなく解いてみたところ、共通テストになって何か変わるかと思えば相変わらずのくそ以下のゴミ試験のままで、高校生の貴重な時間を浪費させる生命への冒涜とすら表現せざる得ない醜悪な内容のままだったので呆れてしまいこのような記録を書いています。

 

若者にはセンター試験はそもそも東大の採点の都合で生まれたものであって、別に学問に必要な知性を試すものではないということくらい最低限の誠実さとして説明しておくべきでしょうね。