現場で既存の製品・機械を調べるとき磁石がくっつくかどうかで材質がSSかどうか簡易的に判別できる。

磁石がくっつく金属は限られていて、鉄などは身近な金属でありかつ磁石がくっつく。なので材質不明の製品に磁石をあててくっついたら材質は鉄だと考えて大抵問題ない。鋼材でもステンレス(SUS304等)は磁石がくっつかない。磁石がくっつかない数多くの金属群の中でもステンレスは特に広く使用されている金属なので、磁石がくっつかなかったら大抵ステンレスだと考えて問題ない。まれにチタンなどがあるが、チタンはブレードなどの特徴的な部位に部分的に使われることがほとんどで、ほかにも判断材料となる資料があったりする。

 

主成分はFeの鋼材なのにSS400は磁石がくっつきSUS304は磁石がくっつかないのだ。Fe系合金の奥深さ。

 

[メモ]

ただ個人的には磁石があまり好きではない。実機の詳細調査の場合などは精密な計測機器やセンサー類ももっていくため、何かのタイミングで磁石が測定器と接近し、測定器を壊してしまう不安があるからだ。

目の前に存在する金属材料の種類を詳細にかつその場で判定する技術などがあれば便利な気もするがあまり知識もない。今後セミナーなどで専門家に話を聞ける機会があったら聞いてみたい。ド素人の憶測だが金属材料に電磁波をあてて反射波の情報を得ることによって金属材の物性を得るようなセンサーは多分存在していると思う。だがおそらく高額で手軽にすべての現場に持って行けるような装置ではないのではないだろうか?スマホのアプリ感覚で手軽に判別することができるような方法があれば大変有益だと思った。