ずっと棚上げにしていた機械用語の整理をしていきたいと思います。とりあえず配管関係からつぶしていきたいと思います。

 

流体回路一般についていえることですが、

配管、流体回路は元来、何らかの流体をある地点から別の地点に送るための通路なのです。では流体はなぜ移動するのでしょうか?

流体を送り出している装置があるのです。以前の記事で触れましたが機械が何らかの運動を行うとき元となるエネルギーの形態は電気です。エンジン機構などは考えないほうがいいです。電流をモーターに流して回転させ、その回転運動を有用な動作に変換しているのです。(機構学)

モータの回転運動を流体を押し出す・吸い込む運動に変換する装置がブロワです。イメージしやすいのが掃除機です。空気を吸い込んでます。落ち葉を集めるとき武器みたいな装置をもってるおっちゃんがいますが、あれもブロワの一種です。ブロワの具体的な構造については今後触れたいとおもいます。

 

要は、電気エネルギ→モータ(回転運動)→ブロワ(流体の押し出し、吸い込み運動)という流れです。

 

この際、流体は配管を通って移動するわけですが、管の径が狭かったり、急激な曲がりがあったりすると、渦や管表面との摩擦などの形で、ブロワから得られた押し出される力がそがれてしまうのです。これを圧力損失といいます。100の力で流体を押し出しても、圧力損失が100以上あると流体は止まってしまうわけです。流体を送るための流体回路なのに、流体が止まってしまっては困ります。そのため、圧力損失は少なければ少ないほどいいわけです。ちなみにブロワの供給圧力、定格出力は一定であることが基本です。600HZの交流から得られるパワーで空気を吸い込みます。

 

さて、流体回路の図面を書いているとヘッダー菅という名前が登場します。ヘッダーとはいまいち意味が分かりずらい単語です。

これは分かってしまうと意外と簡単で、複数の配管が支流のように取り付いてる、源流となる大きな配管くらいの意味だと思うといいです。

ぶたのあかちゃんに母乳を与えている母ちゃん豚(ヘッダー菅)のイメージです。