さて、以前の記事で頚肩腕症候群(俗にいう自律神経失調症)の発症から、寛解までの流れを書きました。

本記事では最もキツかった症状の一つである浮動性めまいがどのように消えていったか少し詳しく書いていこうと思います。

 

まず、浮動性のめまいは発症当初から生じていて、24時間生じていました。

個人的にはめまいという言葉よりも、ぐらつきとかふらつき感とかいう言葉のほうが体感に近いのですが、浮動性めまいと呼ばれますね、

欧米では、浮動性のめまいと、回転性のめまいは明確に区別されていて、それぞれ別の単語が使われています。

 

このめまい単純にふらつくのが辛いというよりも、めまいに伴って、すさまじい疲労感が付きまとってくるから辛いのです。

自分が動かしたいと思ったほど足が動いていない感覚、腕を伸ばすとぐわんと揺れるような不快な感覚が体に生じるのです。

(実は本質は筋肉が疲労しているため、動かすとふらつきとして、感じられている。)

 

奇妙なことに、このめまいコンビニや狭い屋内に入るときつくなります。棚棚の間などの狭い空間でひどくなるのです。

当初は本当に不思議でした。狭いところでめまいがきつくなるのは、眼球の周りの筋肉が硬くなっているからだと説明され、

試に、眼球だけを動かしてみたところ、不快なめまい感が生じました。医師の素晴らしい見識に大変感動した記憶が残っています。

 

この、コンビニでめまいがきつく感じられるという時期がめまいのピークでした。そこをピークに私の治療に伴って、めまいは徐々に軽くなっていきました。

 

治療期間中の面白い体験なんですが、お風呂上りに、スーパーに出かけて、買い物をしていたら、突然、体をズキューンと打ち抜くようなびりっとした感覚が、足から、腕にかけて感じ、その次の瞬間からめまい感がはっきり軽くなっていたのです!

恐らく、筋肉の硬さが一段階和らいだ瞬間だったんだろうなと今では理解していますが、当時は不思議でした。

 

まためまいが軽くなるに従い、疲労感や体のうごかしにくさも徐々に軽くなっていきました。

ここら辺の体験も。めまいの正体は、筋肉の硬さ・疲労だという考えに確信を持つ根拠になっています。

 

上記のように、何度か体が軽く感じる瞬間を繰り返しているうちに、徐々にコンビニ内でめまいが変わらない(悪化しない。)ようになりました。

また普段歩いていてもめまいが軽くなっていることがわかりました。ただ、モノを探すよう首を動かすときや振り向いたりするときは依然、きついめまいを感じていました。

 

コンビニでめまいがひどくならなくなったあたりからは、めまいよりも、体の重さ、頭の重さが辛く感じるようになりました。

おそらくめまいが軽くなったので、ほかの症状が目立つようになったんだと思います。

 

そこからは地道な日々が続き、じーくり、じーくり体が動かしやすくなったり、めまいが軽くなったりして活きました。

 

そして、現在、首を動かしても、めまい感は生じません。めまいが消失しました。

 

現在では、浮動性めまいと疲労感、体の硬さを区別すべきものではなく、特に頭重感覚は浮動性めまいそのものだとすら思っています。

この病気、俗化していえば要は肩こり(体のコリ)なんですが、限度を超えるとコリをほぐすのが、ここまで難しいことだとは思っていませんでした。