正倉院は奈良県にあります。聖武天皇の時代に作られ、シルクロードを通じで日本に伝来した700年台くらいの宝物などが保存されている宝物庫です。このことは日本史の授業などをつうじて知っている人も多いですが実際に所蔵されている品についてはあまり知られていません。

 

今回の国立博物館の展覧会ではこの正倉院所蔵の宝を展示していました。

これらの品々は歴史に関して素人である私にもとても素晴らしいものだということがわかりました。一言の価値はある品々だと思います。

 

 

またこれらのお宝を現代の職人の手によって模造してみようという試みも行われていました。

 

 

それらの模造品が模造品という言い方がためらわれるほど素晴らしい品だったのでそれらを紹介します。以下の二点は感動さえ覚える出来栄えでした。

 

 

螺鈿紫檀五絃琵琶 模造品 

現物は輝いていました。貝やべっこうを彫刻して模様にしてはめ込んでいます。気の遠くなるような作業です。
 

 

螺鈿紫檀阮咸 

 

正倉院収蔵の品はシルクロードを通じて中東の文化の影響を受けたしなが多いと聞きますが、上記の品を見るとなるほど壮麗です。このまぶしいほどの壮麗さはオスマントルコの宝物に通じるもの感じます。

以下はオスマントルコの至宝の短剣です

「トプカプ宮殿 短剣」の画像検索結果

上記二点と通じる壮麗さを感じます。

 

遠く離れた中東と日本を結ぶ人間の活力を感じられる展覧会でした。

 

個人的に気になったのが、模造品を作成する際、琵琶の形状などを図面化したりするのでしょうか?職人の感覚によって形状も再現しているのでしょうか?図面化するとしたら、どのような手法を使い図面化するのでしょう?とても気になります。