「いただきます」と皆で声を合わせた後、いつものように少年はパンとミルクをカバンに入れた。


少年の隣の子が、いつものようにパンをくれた。


「もし良かったら、ボクのパンも持って行って」


少年は、「ありがとう」とだけ伝えた。


そこで隣の席の子が、


「そのパンを、どうするの?」


と丁寧な口調で尋ねた。


「誰にも言わないって誓ってくれる?」


少年は耳元で囁いた。


「誓っても良いけど、そんなに重要なことなの?」


少し疑問を感じながら、このことを誰にも言わないと誓った。