少年日和 ~ 猫や鴨との思い出は宝物のように美しくて ~ vol.25鴨の親子が見えなくなると、猫は水面を掛けるかのように、ピョンっと川岸へ跳ね上がる。そこで小川をふり返ると、波紋が広がる水面を眺める。その後に、いつも少年がやって来る、丘の上も眺めている。そこを懐かしむように見つめている。なにかを思い出しているようである。すこしの時間を、そこで過ごす。そして猫は、なにかに気づいて丘を登る。いつもとは違う場所に歩き出す。