彼は、彼女に献身的でした。

彼にとって朝と夕の食事を作るのは、当然のことでした。

そればかりか掃除や洗濯のすべてにおいて、彼は彼女に尽くしてきました。

彼女に尽くせば尽くすほど、彼の思いは募るばかりでした。

そのように彼の思いが重たく感じはじめた時に、彼女は彼から逃げ出す決意をします。

なぜなら以前は居心地が良いと思えた場所が、今では肩身が狭く感じはじめたからです。

そのようなことを無意識のうちに感じ取るようになり、あの頃の彼女は彼に追い掛けられる夢を見ます。


つまり彼の態度が煩わしく思いはじめた頃、彼女は彼のもとを去ります。

そのことに腹を立てた彼は、彼女に怒りを覚えて追い掛けます。

彼は彼女を袋小路まで追い詰めて、そこで彼女を…


…と言う出来事が、起きるかもしれないと言う正夢です。

しかし、その当時の彼女は、そのような夢を気にすることもなく、彼との暮らしに満足しています。


まぁ、怖い夢を見ても気にすることのない彼女は、もしかするとネガティブな思考で、正夢を読み取ることはないのかもしれません。


その際には、この夢を別な読み取り方をしている…と考えます。


その別な読み取り方とは……。


……つづく