僕のパパは
いつも仕事ばかりしています

お休みの日も仕事をします

そしてパパの口癖は
「お金が無い」です

こんなに仕事をしているのに
どうしてお金が無いのか
僕にはわかりませんでした

でもパパは自分ではない誰かの為なら
どこからかお金を持ってきます

妹がパパに言いました
「他で使うならウチでもっと使ってよ」
パパは
「ウチは生活できるだけのお金があればいいだろ?
お金だって誰かの役に立てれば、いつかきっと帰ってくるんだよ
贅沢は敵だよ」

でも僕は
お金が無いときに
パパがどうやってお金を作るのか知っています

妹は知らないけれど
だってそれは
妹へのパパの愛情だから
でも僕は
いつもパパの傍にいるから知っています

この前
妹がパパとの約束を破って
夜遅くまで家に帰らなかったとき

パパがとても悲しんでいて
それでも心を鬼にして玄関に鍵をかけたのを
僕は知っています

妹には
自分の人生は自分次第なんだって言いながら

パパが自分を責めているのを
僕は知っています

でも
妹にはパパが教えてあげなくちゃいけない事が
まだまだ沢山あるんだって
どうしてもパパに伝えたかったから

僕は久しぶりに
パパの夢の中で会いに行きました

お盆だから
きっと見えやすかったんじゃないかな

妹にちゃんと教えてあげなくちゃ駄目だよって
パパに言いました

パパは一杯涙を流して
「わかったよ、もう少し頑張るよ」
僕に約束してくれました

僕はいつもパパの傍にいるんだよ

だからパパの事
いつも見てきたし
これからも見ているんだよ

そしたら
次の日

Wiiを買ってきたり
居やすい空間を作るとか言って
速攻でソファを注文しちゃうあたり

いつものパパらしいと思いました

でも
多分それは
パパ自身がほしかったから

僕はそう思っています

わがままなんですよね


僕は今年で25歳になります

パパが今もトラウマになっていることを
僕は知っています

でもね
今まで24年の間

10月のある日
欠かさずパパがしてきた事

誰も知らないことを
僕は知っているんですよ



その場所へ行っても
僕がいるわけじゃない

だっていつも一緒にいるんだから


ある年は酔っ払ってきたり
またある年は夜中に駆けつけたりしました

とにかく毎年ずっと
その場所へ一人で
パパは行きます



そこでパパは必ずこう言うんです



「今度お前が
人として生を受けたなら

絶対にまた



俺の子供で生まれて来るんだぞ!」