「お誕生日おめでとう
今日はのらちゃんが生まれてくれた
大切な日
ずっとずっと仲良くしてね」
久しぶりのMからのメール
-
ありがとう!
ご無沙汰しちゃったけど
元気してる?
この前のアメリカ土産ありがとね
デスクに飾ってるから(笑)
いつも夢を諦めない素敵なレディでいてね
-
「元気だよ!
大丈夫、ちゃんと夢に向かって頑張ってるよ
近いうちにお食事行きたいな」
-
いいよ!
今度福岡行く時メールするから!
-
「のらちゃん、
あたし今東京に住んでるよ」
・・・・・
俺は思わず彼女に電話した
-
久し振り!
てかいつからいるの?
-
「先月から
バタバタしよったけん、のらちゃんに
言えんやったんよ」
-
そか
いよいよ自分の夢にリーチかけたんだね
そいつぁメデタイ!
飯行こうや
どこに住んでるの?
-
「恵比寿」
-
へぇ~
良いとこ住んでるね
家賃高いだろ?
店辞めちゃって
庶民の給料じゃキツイんじゃない?
-
「うん
思ったよりも生活はキツイっちゃんね~
でも楽しいけん
大丈夫!(笑)」
-
そかそか
逞しくなってきたね!
まだ結婚とかはしないの?
-
「まだまだ
ぜぇ~んぜん(笑)」
-
大丈夫!
Mなら夢に向かって進んでいくうちに
良い人が出てくるよ(笑)
それに
俺のお墨付きじゃん
29歳だろ?
残念ながら
俺もまだ独身だし
この際30歳までいっちゃおうか(笑)
-
「ばか・・・・(笑)」
そう言って電話の向こうで笑う彼女は
なぜだか様子がおかしく感じた
「ねぇ、のらちゃん
・・・・・
あたしね
のらちゃんに言わなくちゃいけない事があるっちゃん
・・・・・
今、彼氏と住んどる」
-
彼氏できたのか!
更にメデタイな!
そんじゃ彼氏も一緒に飯行こうか
-
「メデタイのは
のらちゃんやん」
・・・・・
-
なんで?
どうしたん?
-
「のらちゃん、東京行って
全然かまってくれんやったし
あたしね
ホントは我慢しとったんよ?」
・・・・・
「待てんやった」
・・・・・
俺が単身で
自分自身への挑戦のために
福岡へ渡った年に
19歳の彼女に出会った
お客さんも無くて
たった1人で未開の地を切り開く
そんなビジネスへのチャレンジの最中だった
福岡で初めてできた取引先の社長と
福岡ナイツ創刊号を買って
のらさん、この子可愛くないっすか!
この店行きましょうよ!
という訳で連れて行かれた店で
彼の本命彼女と共に
俺につくために
ヘルプで来た子が
Mだった
なぜか妙に俺に懐いていて
俺とはだいぶ歳の差もあり
妹のような感覚で
早10年の付き合いになる
よく一緒に食事をしたり
そして彼女の恋話や
夢の話を聞いた
俺が誘えば
必ず時間を作ってくれた
俺の連れていく殆どのお客様を知り
よく気が利く
ある意味
ずっと俺を支えてきた
ある日彼女と約束した
-
Mが30歳になってさ
その時俺がまだ独身だったら
結婚しようか
-
「ホントもらってくれる?」
-
いいよ
たぶん俺が一番Mを幸せにしてやれるだろ?
-
「そうよね~
あたしこんなに
のらちゃんになついとっちゃけんね~」
「でも
まだまだやん(笑)」
-
そう
まだまだ(笑)
だからもっともっと
素敵なレディになりなさい
-
「うん!
あたし
・・・まっとーけん」
・・・・・彼女・・・
・・・待ってたんだ!
近いうちに食事の約束をして
電話を切った
その後は
いつものメールや会話
いつものMだ
彼と結婚するつもりだと言っていた
1日
また1日
時間が過ぎていく毎に
なんだか俺の胸に
訳の解らない感情がある事に
気がついた
Mはずっと彼氏ができなくて
いつか俺は
彼女と一緒になるのかも知れない
いつしか
そんな感情が俺のどこかにあった
「できなかったんじゃなくて
作らなかったんじゃないか」
そして
それは俺にも言える事なのかも知れない
長い間
本当に長い間
「まっとーけん」
その言葉が
俺の胸に鳴り響いて
何か
とてつもなく大切なものを失った
そんな気がして
たまらなく
切なくなった
今日はのらちゃんが生まれてくれた
大切な日
ずっとずっと仲良くしてね」
久しぶりのMからのメール
-
ありがとう!
ご無沙汰しちゃったけど
元気してる?
この前のアメリカ土産ありがとね
デスクに飾ってるから(笑)
いつも夢を諦めない素敵なレディでいてね
-
「元気だよ!
大丈夫、ちゃんと夢に向かって頑張ってるよ
近いうちにお食事行きたいな」
-
いいよ!
今度福岡行く時メールするから!
-
「のらちゃん、
あたし今東京に住んでるよ」
・・・・・
俺は思わず彼女に電話した
-
久し振り!
てかいつからいるの?
-
「先月から
バタバタしよったけん、のらちゃんに
言えんやったんよ」
-
そか
いよいよ自分の夢にリーチかけたんだね
そいつぁメデタイ!
飯行こうや
どこに住んでるの?
-
「恵比寿」
-
へぇ~
良いとこ住んでるね
家賃高いだろ?
店辞めちゃって
庶民の給料じゃキツイんじゃない?
-
「うん
思ったよりも生活はキツイっちゃんね~
でも楽しいけん
大丈夫!(笑)」
-
そかそか
逞しくなってきたね!
まだ結婚とかはしないの?
-
「まだまだ
ぜぇ~んぜん(笑)」
-
大丈夫!
Mなら夢に向かって進んでいくうちに
良い人が出てくるよ(笑)
それに
俺のお墨付きじゃん
29歳だろ?
残念ながら
俺もまだ独身だし
この際30歳までいっちゃおうか(笑)
-
「ばか・・・・(笑)」
そう言って電話の向こうで笑う彼女は
なぜだか様子がおかしく感じた
「ねぇ、のらちゃん
・・・・・
あたしね
のらちゃんに言わなくちゃいけない事があるっちゃん
・・・・・
今、彼氏と住んどる」
-
彼氏できたのか!
更にメデタイな!
そんじゃ彼氏も一緒に飯行こうか
-
「メデタイのは
のらちゃんやん」
・・・・・
-
なんで?
どうしたん?
-
「のらちゃん、東京行って
全然かまってくれんやったし
あたしね
ホントは我慢しとったんよ?」
・・・・・
「待てんやった」
・・・・・
俺が単身で
自分自身への挑戦のために
福岡へ渡った年に
19歳の彼女に出会った
お客さんも無くて
たった1人で未開の地を切り開く
そんなビジネスへのチャレンジの最中だった
福岡で初めてできた取引先の社長と
福岡ナイツ創刊号を買って
のらさん、この子可愛くないっすか!
この店行きましょうよ!
という訳で連れて行かれた店で
彼の本命彼女と共に
俺につくために
ヘルプで来た子が
Mだった
なぜか妙に俺に懐いていて
俺とはだいぶ歳の差もあり
妹のような感覚で
早10年の付き合いになる
よく一緒に食事をしたり
そして彼女の恋話や
夢の話を聞いた
俺が誘えば
必ず時間を作ってくれた
俺の連れていく殆どのお客様を知り
よく気が利く
ある意味
ずっと俺を支えてきた
ある日彼女と約束した
-
Mが30歳になってさ
その時俺がまだ独身だったら
結婚しようか
-
「ホントもらってくれる?」
-
いいよ
たぶん俺が一番Mを幸せにしてやれるだろ?
-
「そうよね~
あたしこんなに
のらちゃんになついとっちゃけんね~」
「でも
まだまだやん(笑)」
-
そう
まだまだ(笑)
だからもっともっと
素敵なレディになりなさい
-
「うん!
あたし
・・・まっとーけん」
・・・・・彼女・・・
・・・待ってたんだ!
近いうちに食事の約束をして
電話を切った
その後は
いつものメールや会話
いつものMだ
彼と結婚するつもりだと言っていた
1日
また1日
時間が過ぎていく毎に
なんだか俺の胸に
訳の解らない感情がある事に
気がついた
Mはずっと彼氏ができなくて
いつか俺は
彼女と一緒になるのかも知れない
いつしか
そんな感情が俺のどこかにあった
「できなかったんじゃなくて
作らなかったんじゃないか」
そして
それは俺にも言える事なのかも知れない
長い間
本当に長い間
「まっとーけん」
その言葉が
俺の胸に鳴り響いて
何か
とてつもなく大切なものを失った
そんな気がして
たまらなく
切なくなった