────────

放送中の23時11分

突然頭に浮かんだ

太宰治の「葉」。

死のうと思っていたが

正月に麻の着物をもらったので

夏まで生きようと思った

というお気に入りの一節。

ちなみにここしか知らない。


映画館でも2回見た

放送があるたびに見ている

これで何回目なのだろう?

さすがにもう

見なくていいんじゃない?

という迷いも出るのだが

見て良かった楽しめた。

はじめて涙が流れなかったのは

それだけ年を取ったのかな?

飽きのこない

じっくりと見たくなる作品

見どころと記憶に残る部分は多い。


そしてそれは

10年以上前の話になるが

ある人の幸せを

心の底から

願い祈っていた

私には

そんな日々があったことを

思い出していた。

────────

死のうと思っていた。今年の正月、よそから着物を一反もらった。お年玉としてである。着物の布地は麻であった。鼠色のこまかい縞目が織りこめられていた。これは夏に着る着物であろう。夏まで生きていようと思った。

【太宰治『葉』】

────────