ブログネタ:失恋の思い出 参加中です。

私が彼と初めて出会ったのは、
高一の秋でした。

転入してきた私は、
知り合いもいなければ
教室の位置もろくにしりませんでした。
初登校の朝、
先生も教室も見つからなくて
早速遅刻した私を、
音楽室に入れてくれたのが彼でした。

考えてみれば、
初めはあまり意識してませんでした。
でも知り合っていくうちに、
「友達」、そして「好きな人」へと
変わっていきました。
勉強も、スポーツも、
そして楽器もできる彼。
誰よりも優しく、
思いやりがある彼。
私の為にドアを開けてくれた時、
眠そうに手を振る時、
用は無いけど気軽に話しかけてくれる時。
私の頭の中は彼で一杯でした。

告白は考えました。
でも、しないと決めました。
折角の友情が壊れる可能性があったからです。
「私と友達」の彼が好きだったからです。
何かが変わるのが怖くて、
そんな臆病な自分が嫌で、
彼と友達でいると決めました、
そして、そのまま高三になりました。
私達の高校では、
年に一度ダンスパーティがあります。
友達と馬鹿みたいに騒ぐ予定でした。
彼も参加していたので、
友人に一緒に写真を撮って貰いました。
そんな風に微笑むことができるなんて、
自分でも不思議でした。

その後も、彼の誕生日にクッキーを焼いてあげたり、
宿題を写しあったりと、
友達同士でいました。

やがて、高校最後のイベント・卒業プロムがやってきました。
それは、高校生として一番思い出に残るイベントだと教えられていました。
その言葉に偽りはありません。
今でもはっきり覚えています。
何年経っても覚えているでしょう。
ダンス会場へと入る彼の手を握り、
紳士的な彼にエスコートされる彼女の姿。
彼ら二人の笑顔。
私一人の涙。

彼らが付き合い始めたのは、
プロムの少し前だと友達に聞いたのは、
その後でした。
結果、私の片思いは、
片思いのまま失恋へと変わりました。
彼とはその後も、「良いお友達」としての
付き合いを続けてます。
同じ大学に入って、
今もたまに会います。

彼を好きになったことは
勿論後悔してません。
どんなに辛くても、
どれだけ涙を流しても、
笑顔でいられる理由をくれた彼の
幸せを祈っております。