人間関係の築き方について考えてほしい
第2歩は人のいやがることを言わないです
最近のテレビのお笑い番組では楽しい話で笑いをとるのではなく、他の人の欠点を突いたり、叩い(たた)たり、からかったり、弱点をつつくことで笑いをとっています。
これは人を笑いものにして笑いをとっています。
これらはいわゆる「いじられる」「いじられキャラ」というものです。
皆さんの中の何人かはこのテレビ番組の影響をもろに受けて友達をいじります。
たぶん周りの友達の笑いをとるためでしょう。
「いじる」・「からかう」のもコミュニケーションの1つだと考えているのだと思います。
しかし、ここで考えてください。
毎回、「いじられる(からかわれる)側」は決していい気持ちはしません。
「いじる側」は周りの生徒が笑ってくれるから得意になります。
受け手が嫌だと感じていたらこれは「いじり」ではなく「いじめ」なのです。
「いじり・いじられる」関係は一時的には笑いはとれても、人間関係は決して育ちません。
言った側は一瞬楽しかった、そしてすぐに忘れてしまいます。
しかしからかられた側には恨(うら)みが残ります。
これはずっと続きます。
このように「いじる・いじられ」の関係はまともなコミュニケーションではありません。人は楽しいときに笑うものです。
他人の不幸やからかいで笑うのは異常です。
皆さんには人としてまともな人間関係を築いてほしいのです。
人間関係を築く第1歩はあいさつです
第2歩は人のいやがることを言わないです
「人の嫌がることを言わない。人の困ることで楽しまない」です。
高校は集団の中で色々な人間関係を学ぶ場所です。
人は一人では生きてゆけません。
どうしても他者との関わりを持たなければなりません。
「人は社会的動物なのです」
皆さんにも人それぞれ好みがあると思います。
「好き・嫌い・どうでもいい」人がいると思います。
嫌いだからといって、人の悪口を言い意地悪をするのは大人のすることではありません。
人の悪口を言わないが大人のすることです。
人をからかって楽しまないのが大人のすることです。
最近は「遊び型のいじめ」という言葉もあります。
いじめている側にいじめているという気持ちや意識はないのです。
ただ楽しく遊んでいるのです。
楽しいからからかうのです。
悪気はないのです。
でもいじめられる側(いじられる側)は辛い(つら)思いをしているのです。
他人の立場に立って考えることができるのが大人です。
皆さん今一度自分の周りの人間関係を振り返り、そして自分の言動を考えてみてください。