アメリカインディアンの教え
(Children Learn What They Live)


子どもたちは、こうして生き方を学びます。


批判ばかり受けて育った子は、人をけなすようになります。


いがみあう家庭で育った子は、人と争うようになります。


恐れのある家庭で育った子は、びくびくするようになります。


かわいそうだと哀れんで育てられた子は、自分が哀(あわ)れな人間だと思うようになります。


ひやかしを受けて育った子は、はにかみ屋になります。


親が他人に対して嫉(しつ)妬(と)ばかりしていると、子どもも人を羨(うらや)むようになります。


侮(ぶ)辱(じよく)したりけなしたりされて育った子は、自分に自信を持てなくなります。


励(はげ)まされて育った子は、自信を持つようになります。


寛(かん)大(だい)な家庭で育った子は、我(が)慢(まん)することを学びます。


ほめられて育った子は、感謝することを学びます。


心から受け入れられて育った子は、愛することを学びます。


認められて育った子は、自分が好きになります。


子どものなしとげたことを認めてあげれば、目的を持つことの素晴らしさを学びます。


分かち合う家庭で育った子は、思いやりを学びます。


正直な家庭で育った子は、誠実であることの大切さを学びます。


公明正大な家庭で育った子は、正義を学びます。


やさしさと、思いやりのある家庭で育った子は、他人を尊敬することを学びます。


安心できる家庭で育った子は、自らを信じ、人をも信じられるようになります。


和気あいあいとした家庭で育った子は、この世の中はいいところだと思えるようになります。


 ドロシー・ロー・ノルト(Dorothy Law Nolte 米国の教育学者)

 

後輩に慕(した)われる先輩になってもらいたい
「アメリカ・インディアンの言葉」の中には、私たちが忘れがちなハッとさせられる教えが多くあります。

 

人格の形成に育つ環境は大きな影響を与えます。
 

内容を少し解説します


人は自分がやったことをいつも冷やかされたり、ねたまれることによって、自分のしていることに自信が持てなくなってしまうということです。

 

例えそれが人々の役に立つようなことであっても、冷やかされたりねたまれたりするのでは前向きな気持ちにはなれません。

 

許してくれる人がいるからこそ、ちょっとやそっとのことではくじけない強さが身に付くのです。


励まされほめられて認められる経験の中で、自信や感謝の気持ちを身に付けていきます。

 

その中でポジティブな強さと明るさそして正義感が育つのです。


正しいことを堂々と行っていく力や何かを信じ続ける力も、育つ環境がとても大切だということです。


人を愛するには自分を愛さなければなりません。


人を大切にするには自分を大切にしていなければなりません。


周りの人に認められ愛されることで、自分を大切にしても良いのだということを自然と学び、そして同じように周りの人達のことも大切にしていくことが当たり前になるのです。

 

「人は指導と訓練で成長する」という言葉もあります。

人の成長は環境が全てではありません。

 

もちろん遺伝的要素もあります。

 

この二つが混じり合い影響し合って人は成長します。

 

この世に生まれた人(人は投げ込まれた存在であると言われている)に遺伝的要素(遺伝子DNA)の変更は出来ません。

 

出来るのは環境要素です。育てられる(育つ)環境は大切です。

 

「環境が人をつくり、その環境は人がつくるのです」


2年生の皆さんは後輩の1年生にどのような環境を与えられまた与えますか。


どのような先輩でありたいと思いますか。先輩としてどう行動すべきだと思いますか。


先輩・後輩に仲は高校生活だけでは終わりません。

 

場合によっては一生続く人間関係になります。

 

皆さんには後輩に慕(した)われる先輩になってもらいたいのです。
 

「人が人をつくるのです」


部活動で、体育大会でそして日々の学校生活で後輩の良き手本となることを期待しています。

 

2年生としての自覚を持ち行動してください。
 

 

山本五十六の言葉
「やってみせ 言って聞かせて させてみて ほめてやらねば 人は動かじ」