あと2年間で皆さんはどのような力を身につけますか。
3月17日(金)が終業式です。
納得できる1年間でしたでしょうか?
3月1日に第52回の卒業式が行われました。
現在までの○○高校の卒業生総数は○○○人です。
この人数になるのに50年以上かかっています。
昨年の4月に入学式で話をしましたが地域のほとんどの企業には本校の卒業生が働いています。
企業には18歳から60歳(最近は65歳)までの卒業生がいます。
企業で働く卒業生は母校の後輩が就職してくるのを待っています。
特に地元企業には○○高校のネットワークがあるのが本校の強みです。
○○高校の看板には皆さんが仕事する上で大きな手助けとなります。
皆さんが想像する以上に大きな力があります。
○○高校ブランドはすごいのです。
皆さんはあと2年で卒業します。
大学や専門学校に進学する生徒もいますが、それでも○○高校の卒業生なのです。
さて、あと2年間で皆さんはどのような力を身につけますか。
どのような力を身につける必要があると思いますか。
どんな力(学力、体力、技術力、コミュニケーション力、生きる力など)も努力なしでは身につきません。
家でスナック菓子を食べながらスマホゲームをしていても社会で生きていくために必要な力は身につきません。
SNSで遊んでいても力はつきません。
2年生は今後の進路を決める上でまたそのための準備をしなくてはいけない大切な時期です。
自分で考え、行動することが求められます。
何をなすべきか再度考えてみてください。
社会が求めているのはどんな力?
高校で行われているキャリア教育(進路指導)の内容や目的は、少しずつ変化してきています。
以前のキャリア教育は、「将来は何を目指すか。
そのためには今何をすべきか」を考える「職業探し」が大きな比重を占めていました。
現在のキャリア教育は「自分はどのような生き方をしていくのか。
自立した大人になるためには何をすべきか」を考える、より幅広い目的をもったものになりつつあります。
理由は、社会の動きは過去と比べものにならないほど速くなり、「毎日同じような仕事をしながら少しずつ出世していき、新卒で入った会社で職歴を終える」という安定した働き方は難しくなりました。
多くの企業人が日々、「正解のない問い」を突きつけられている状態です。
そこで、状況の変化に応じて自分で課題を見つけ、解決できる、いわば「社会でのサバイバル力」に長けた人を育てようという動きが高校にも及んでいるのです。
自分で考えて行動できる力を養おうと、高校のキャリア教育ではインターンシップやボランティアなどの体験活動などを行っています。
生きる力(社会でのサバイバル力)をつけるのに大切なことは日常の生活の中で「自分で考えて決断する」ことです。
「○○をしなさい」という指示が当たり前の環境で育つと、社会に出てから、いわゆる「指示待ち人間」になりかねません。
あくまで本人が、自分のために自分の意思で行う習慣をつけることが大切なのです。
これからを生きる皆さんには学力、体力そして社会でのサバイバル力が必要なのです。