学校におけるハインリッヒの法則
1:29:300の法則
1:29:300の法則は、ハインリッヒの法則とも呼ばれています。
米国のハインリッヒ氏が労働災害の発生確率を分析したものです。それによると
「1件の重大災害の裏には、29件のかすり傷程度の軽災害があり、その裏に
はケガはないがひやっとした300件の体験があるというものです。」
学校においても同じように考えることができます。
1件の出来事の裏には29件の表に出ない出来事があります。
もちろんその裏にはさらに300件の出来事があると考えられます。
例えば1件の生徒の問題行動の裏には29件の問題行動すれすれの行為がある。
さらにその裏には、300件の生徒が「しまった」と思っているが、外部の苦情がないため見逃しているケース、つまり認識された潜在的行為が必ず存在するといえます。
11月15日に3棟1階の男子トイレが使用禁止になりました。
何度注意をしてもトイレの壁を壊す(穴を開ける)からです。
トイレの使用禁止は多くのまじめに生活をしている生徒達に迷惑をかけます。
生徒の通学途中のマナーの件、また生徒間の人間関係の問題など目に見えるのは氷山の一角です。
あとの9割は水の中に沈んでいるので実際には見えません。
見えるのは1割だけなのです。
学校はこの1割を課題として残りの9割も教育するところです。
3棟1階の男子トイレの壁を蹴破ったのは全ての男子生徒がしたわけではありません。
たぶん少数の生徒だと思われます。
学校は集団生活を学ぶ場所です。
集団では個人のわがままは制限されます。
社会で許されないことは学校でも許されません。(今回の破壊行為は社会的には器物損壊罪です)トイレの壁を壊しても本人の心は満たされないと思いますが。トイレの壁を壊しても得るものは何もありません。
トイレの壁を壊した行為は必ず他の生徒が目撃しています。
時間が経てば生徒(達)の名前は必ず分かると思われます。
学校の良し悪しはトイレを見れば分かると言われています。
高校のトイレは他校に誇れるトイレでありたいものです。
良識ある高校生、そして社会人になってほしいものです。