若い皆さんにはあまり関係ないかもしれませんが・・・
「美味しいものは脂肪と糖からできている」?


日本人の食生活はいまや、多様かつ多国籍な美味しさに囲まれています。
その歴史は開港以後の幕末から明治にかけて洋食やパスタが日本に入ってきた頃から始まり、定着したのが戦後の食糧難以降といわれています。国はパンと畜産物(動物性たんぱく質・乳製品)等を食する「食の洋風化」を推奨し、学校給食にも導入されていきました。
さらに1958年の即席めん発売以降続くラーメンブーム、1990年代のイタリアンブーム、近年はうどん店ブームと、その「脂質」と「糖質」両方がたっぷりのメニューを中心とした食文化が発展してきました。人間は飢餓時代の名残から脂を美味しいと感じ、また糖質を主たるエネルギー源とする脳は糖質を摂ることで満腹を感じます。
こういった体の仕組みからいっても「脂肪×糖」のメニューが流行するのは、いわば自然の摂理なのででしょうか。
肉が好きで、ケーキが好きなのは人の本能でしょうか?
ジュースや炭酸飲料の飲み過ぎはしょうがないことでしょうか。
  美味しい物が全て、脂肪と糖で出来ている訳ではありません。
果物類は糖質は多いですが、脂肪はほとんどありませんし、脂肪が少なく、糖質をあまり含まないタンパク質系の美味しい物がたくさんあります。
また、野菜類は脂肪がありませんし、芋やカボチャ、豆以外は糖質も多くないです。
要は、バランスですから、脂肪や糖に偏らない食生活が大切だと言うだけです。
また、脂肪も糖も大切な栄養の一つですから、摂る事も必要です。
「糖質」というと、文字通り砂糖など甘いものを思い浮かべがちですが、栄養学上では炭水化物のことを指します。つまりご飯や麺、パンや粉ものはすべてが糖質。そして日本では近年、「脂質」の摂取量が大幅に増加し、肥満や生活習慣病が増加していることが問題となっています。 厚生労働省の調査によると、現代の日本人は脂質と糖質をダブルで摂りすぎており、その傾向が年々強くなっていることが明らかとなっています。

成長期の皆さんは何を食べ何を飲むのか、人の体は食べたものを材料にしてつくられます。また食べる時間と量も大切な要素です。たんぱく質、脂質、炭水化物(糖質)、ビタミン、ミネラルの5種類の「五大栄養素」をバランス良く食べることは大切です。自分の体は自分で造るものです。卒業後40年以上は働く体です。
将来に向け「健康な体に健全な精神を宿せ」です。頑張れ1年生!