① 株式の移動に関する手続きの不備
オフィス北野の株式を森社長が買い集め(10%から65%に)たことに関し、事前に相談もなく、事後に報告もなかった。
またこの株式の譲渡に関する承認取締役会が開催されていない。またこの買い集めた資金はオフィス北野からの借入で賄ったが、当該借入取引に関する承認取締役会が開催されていない。
この問題は前回に発覚していたものですが、改めて、その手続きの具体的は瑕疵が明らかになったので再度、指摘しました。
② 役員報酬の水準に関する不満とその決定に関する手続きの不備。
森社長と、前専務取締役の役員報酬は容認しがたいほど高額で、かつ役員報酬の決定に関する承認株主総会が開催されていない。
この問題も、前回に指摘されていたにもかかわらず、その後の報酬を引き下げていないので改めて、師匠が指摘されました。
そして、会社のマネージャーに対する高額報酬の実態が露見しました。
③ 従業員の給与水準に関する不満
所謂、マネージャー、従業員に対する給与は社会一般の常識から大きくかけ離れた高額な水準であり、そのような現状に至らしめたのは放漫経営の結果そのものであるのみならず、前回の問題発覚後に、さらに各社員に給料を大幅に引き上げているのは、森社長に対して不満を持った従業員を懐柔し、手なずけるためにしたとしか考えらず、悪質極まりないと思われました。
また、たけし軍団のプロモーションに注力するという、前回の約束は全く実現できておらず、結果、井手らっきょが活動拠点を熊本に移さざるを得なくなるような状況になりながらも、従業員には法外な給料を支払いし続けていました。
その他、長年実績があり、事務所の功労者でもある、芸人、及び役者を、現代では生活保障上考えられない支払いのまま放置するという、芸人事務所としては、あまりにもアンバランスな現状は容認できません。
④ フィルメックスに対する人件費負担を容認できないことと。これに関する手続き
の不備。
森社長が理事長を務める、オフィス北野傘下の映画関連事業である「フィルメックス」に対し、年間にして約4千万円を超える人件費の負担、長年の赤字経営を続けることを容認できない。
かつ、そのような取引を行うことについての承認取締役会が開催されていない。
また森社長がフィルメックスの理事長に就任することについて、師匠には、事前に相談がない。
これらの指摘について森社長は、報告・連絡・相談及び、法令で定められている承認手続きに不備があったことを認めました。
更に、森社長の経営方針が、結果として、師匠の意に沿えていなかった事について、その場で謝罪しました。
そして、森社長の所有する株式の全てを、師匠の指図に従い、たけし軍団の面々に贈与すること、及び会社を縮小し、社員に対する高額給与の体質を改善する約束を致しました。