2022年11月3日の投稿 

 

 

原文 

 

Speed kills: Last night in Dallas Luke Griffith won his match against rising star Haisam Rida in 24 seconds - this was the second fastest submission in WNO history - the fastest was Nicky Ryan who won in 23 seconds against the great wrestler Tony Ramos. In ADCC they give an award for fastest submission - it’s interesting to look at WNO and ADCC and look at fastest submission 
WNO 
Nicky Ryan - outside heel hook 
Luke Griffith - inside heel hook 
ADCC 
2015 - Eddie Cummings - outside heel hook 
2017 - Marcus Almeida - heel hook 
2019 - Garry Tonon - inside heel hook 
2022 - Gordon Ryan - outside heel hook 
Do you notice a pattern here? When it comes to fast submission entries there is an obvious king of the hill. Heel hooks can clearly be entered into and completed in less time than most other forms of submission. This is because they do not need to conform to the standard method of positional control as a precursor to most upper body submissions. Upper body submissions that don’t require prior positional domination such as flying arm bar and triangles have the disadvantage of working against gravity in their initial application whereas heel hooks attack the lower half of the body and hence don’t require the difficult act of climbing the body to be applied (made even more difficult when there is no gi to grip). So if a fast and decisive early submission is what you seek - history provides a clear lesson as to what direction you might want to go 

 

 

 

日本語訳 

 

瞬殺:昨晩、ダラスにてルーク・グリフィスは期待の超新星、ハイサム・リダを24秒で打ち破った‐これはWNOの歴史において二番目に早いサブミッションだった‐最も早いサブミッションは素晴らしいレスラー、トニー・ラモスに対するニッキー・ライアンの23秒の勝利だ。ADCCでは最も早いサブミッションには賞が与えられる-WNOやADCC、そしてその最も早いサブミッションを見ることで面白いことがわかる。 

 

WNO 

ニッキー・ライアン‐外ヒール 

ルーク・グリフィス‐内ヒール 

ADCC 

2015 エディ・カミングス‐外ヒール 

2017 マーカス・アルメイダ‐ヒールフックヒールフック 

2019 ゲイリー・トノン‐内ヒール 

2022 ゴードン・ライアン‐外ヒール 

 

ここであるパターンに気づくだろうか?最も早いサブミッション・エントリーに関しては、そこには明らかに”お山の大将”がいる。ヒールフックは明らかにほかの大多数のサブミッションの形よりもより短時間で入りやすく、そして完遂させることができる。これは、ヒールフックが多くの上半身へのサブミッションへの前提であるポジションコントロールの基本的順序に従う必要がないからである。ヒールフックが下半身への攻撃であり、それゆえフィニッシュに至るため身体に上るという難しい行為を必要としない一方で飛びつき腕十字や(飛びつき?)三角締めのような優先的ポジション支配を必要としない上半身へのサブミッションは、初期対応において重力に対して働きかけるため不利である。(グリップのためのギがないときは、ますます難しくなるだろう)もしもより早く、そして決定力のあるサブミッションがあなたの求めるものであるのならば‐歴史はあなたがどのような方向に向かいたいか、明確な教えを与えてくれるだろう。 

 

 

感想 

 

先日のWNO、ハイサム・リダ対ルーク・グリフィス戦を受けての投稿です。

 

 

ハイサムは日本でなじみの深い選手かと思われます。ADCC2022+99㎏級にてホベルト・”サイボーグ”・アブレウを腕十字で打ち破ったのは記憶に新しいかもしれません。 

 

 

 

 

対してルーク・グリフィス。南アフリカ出身(?)、現在のダナハーのチーム、New Wave Jiu-Jitu所属の選手です。 

ADCC2022、‐99㎏ヨーロッパ予選を二位で通過、本戦でユーリ・シモエフに判定で敗れたものの、延長まで突入し熱戦を繰り広げました。

 

新進気鋭の若手同士、競った展開になると思いきや、結果はグリフィスの24秒内ヒールでの勝利。今大会の最短フィニッシュとなりました。 

 

 

 

 

ダナハー先生はこれを受け、ADCCおよびWNOの歴代最短フィニッシュのデータを示しながら迅速なサブミッションにおける足関節の優位性を説いています。 

 

それにしても、歴代最短フィニッシュのメンバーのほとんどがダナハー門下生。ダナハーハンパない。 

 

ダナハーがここで前提として述べているポジションコントロールの基本的順序など、今の時点の私には正確にはわからないのですが、足関節のエントリーが従来のサブミッションの踏むべき手順をすっ飛ばして決めることができるのは確かだろうと思います。 

 

それにしても、こんなデータがスッと出てくるダナハー、何者なんだ? 

 

 

 

あと英訳難しい…苦戦しております。