第7話
「恐怖の殺人スパイク」
1年前の橘高校女子バレー部の悲劇と
友人を殺された恨みが描かれる
横須賀にある白バラ学園バレー部の花房みつる(声:麻上洋子/現「一龍斎春水」)は
旧友・若松雪子を殺した橘高校女子バレー部を憎み
復活を許さず叩き潰そうと挑戦状を突きつける
エースである美々を潰せば勝てると主張するが
弱小メンバーを攻撃した方がいいとするチームメイトとの亀裂が生じ敗れる
3年生の度が過ぎるしごきの集中砲火を受ける雪子を
当時2年生だった聖美々(声:小山まみ/現「小山茉美」)と杉原ゆかり(声:小宮和枝)は
見ているだけ 手を下さずとも彼女たちは「しごき事件」の共犯だった
助けなかったばかりか見殺しにしたのだから
口では謝罪する美々だったが
彼女は無表情で懊悩や罪悪感というものが皆無だった
憎しみを捨てきれずに和解に至らなかったのか
何故か美々たちだけが墓参りしていた
とても心が伴った墓参りとは思えない
最後まで心からの謝罪は無く 口先だけの橘高校女子バレー部復活の報告だった
バレー部の廃部の危機と悲劇を乗り越えての復活を描いたつもりらしいが
主人公とその親友がしごき殺した3年生を止めなかった共犯者の側面をまるで描こうとせず
罪悪感の欠片も無い醜い姿を晒したに過ぎない
若松雪子
花房みつると雪子