『SP 警視庁警備部警護課第四係』
[原作]金城一紀
[漫画]灰原薬
第70話
田中一郎(たなか いちろう)
演:野間口徹
警視庁公安部公安第一課・巡査部長。
潜入捜査が得意。職業柄情報に通じており、その調査は組織内部にも及ぶ。井上とは同期で、顔を合わせる(ほぼエレベーター内であるが)とシニカルな会話を交わすが、時に謎めいた忠告を与えることもある。
井上の特殊な能力を知っている。
室伏茂(むろふし しげる)
演:春田純一
警視庁公安部公安第一課・係長。
田中の上司。憶測やカンは信用せず、目に見えたものしか信用しない性分。
厄介事や埒が明かないことに対して「めんどくさい」が口癖。
田中:室伏さん、田中です。
室伏:今どこだ。定期連絡はどうした?
田中:その件ですが、すみません。この天気で飛行機が欠便で今日戻れないかもしれませんので結論から。我々の知っている尾形総一郎は偽者です。本物の尾形総一郎は他にいます。
室伏:なんだと!?じゃあ警護課の尾形は…。
田中:どういった手を使ったかはまだわかりませんが、身分詐称をして入庁しています。本物の尾形総一郎は…母親の話によると大学入学後に消息を絶ち、捜索願いも警察に受理されていないそうです。
室伏:裏取りは十分なのか?
田中:いえ…十分ではありませんが、尾形が何かをしようとしているのは確かです。今すぐ尾形を拘束してください。
室伏:しかし、証拠なしで他部署の人間を引っ張るのは骨が折れるぞ。
田中:でも今引っ張っておかないと、大変なことになります。もう導火線に火がついてるんですよ。
室伏:…田中、それはお前の「勘」か?言ったはずだぞ、俺は確かなものしか……。
田中:確信があるんです、お願いします…!!
室伏:…よし、わかった。羽田にアシストを向かわせるから、どうにかして戻ってこい。
伊達國雄(だて くにお)
演:香川照之
与党幹事長。
尾形の兄。革命を利用し総理大臣になろうと企む。ルックスが良く人々から人気。
成瀬日出雄(なるせ ひでお)
演:吉満涼太
伊達と尾形の実の父親。麻田に自殺に見せかけて殺された。
衆議院議員時代に架空の口座を開いてそこに含まれる不正な利益を手にした疑いをかけられ、無罪を主張している最中に自殺、ということになっているが実際は麻田の命令で架空の口座を開いただけで利益を実際に手にしていたのは麻田であった。
成瀬○○
衆議院議員の成瀬日出雄の遺児である兄弟
その弟である偽尾形は戸籍を偽り経歴を詐称して入庁しSPとなり
本物の尾形総一郎とその母親を踏みにじった
尾形総一郎
没年齢:18歳
土佐南高校の3年生だった尾形総一郎は大学入学後
消息を絶ったため 母親は捜索願を提出するが
何度提出しても警察は受理しようとせず無視していた