生きることに対する執着と命の尊さを知って欲しいと努力した慎悟♂の思いはDIV♂には届かず、自爆で組織に忠実なDナンバー53名を一掃して「赤い馬」の支柱を破壊する計画を彼自身の自爆を阻止して敵の爆殺はそのまま実行という篠塚♀の計画にすり替えられますが、DIV♂は元暗殺者が世界の治安維持を使命とする「UB」のエージェントの恋人と共に生きられるわけがない、心を通わせ合っても慎悟♂のそばにいることは許されないと勝手に判断、篠塚♀に「俺は死んだことにしてくれ」と自身の生存を知れば「逃げたら全力で追う」と宣言した慎悟♂の動きを封じてしまいます。つまり、自身の思い描く通りの道を歩ませる人形として慎悟♂を操る罪を犯します。悪質です。DIV♂の生存を知り、追いかけようと行動を起こせる機会を潰され、慎悟♂は虚無に纏わりつく日々を強制されます。
元の世界に返るべきだ、あんたは俺と共にあるべきじゃない、それが正しい道だとDIV♂は神を気取り、慎悟♂を意のままに操るという愚挙をしでかします。DIV♂が慎悟♂のそばにあるまいと自殺することを怖れたとはいえ、篠塚♀がこいつの犯行に多大なる貢献をしたことでDIV♂はつけ上がり、さらなる大罪を企てます。
その後もストーカーと化し、篠塚♀と連絡を取り合い、慶太♂がいれば大丈夫だと「DIV♂は死んだ」と信じ込ませて自身のことは忘れると爆死詐欺を篠塚♀の協力を得て決行！裏切り去った時点で関わる資格を自ら放棄したくせに、その後の慎悟の選択に干渉してDIV♂を思うことを踏み躙る悪行を重ねます。篠塚♀とDIV♂と「UB」と「異端のD」のすべてが結託して慎悟♂を「見えない鎖」で雁字搦めに拘束し、嘘で塗り固めた「見えない牢獄」の囚人に貶めた悪事は、慎悟♂が「セロ」がDIV♂だと看破していたことが明らかになった時点で遅ればせながら加害者側に都合よく脚色されてディエス♂の口から語られます。
ちなみに、組織に忠実なDナンバーは生き残っています。フランツが監禁されていた養成所で監視の任に就いていたDナンバーです。彼らは捕縛されました。