リッチモンド駅からテムズ川沿いに歩くこと約20 - 30分の所に「ハム・ハウス(Ham House)」は建っています。

ジェームズ1世の時代の1610年、王室の高官トマス・ヴァーヴァサーにより建設された館。1637年に第一代ダイサート伯ウィリアム・マリーが住むようになって以降、約300年間、ナショナル・トラスト所有となるまでダイサート伯爵家の人々の住居でした。庭園を含め、内部も大幅な改造を受けることなく、比較的17世紀の雰囲気をそのままに残す事で知られている館です。

ウィリアムの死後は、ウィリアムの一人娘のエリザベスがダイサート女伯爵号を受け、また自身の息子に伯爵号を世襲させる権利を獲得。当然、王党派であったため、ピューリタン革命とその後の共和政時代、エリザベスは細心の注意を払って「ハム・ハウス」を維持し続けます。彼女の2度目の夫となるローダデイル公も共和政時代は監禁されますが、王政復古でチャールズ2世が王座に着くや政治的にパワフルな人物として返り咲きます。2人が結婚した1672年、自分たちの身分に相応しく「ハム・ハウス」を拡大し、ゴージャスな装飾をほどこします。

また、ハム・ハウスは、イギリス内で、バスルームというものを始めて設置した館のひとつだそうです。

軽やかで優雅な「マーブルヒル・ハウス」とは異なり「ハム・ハウス」は荘重で豪華。立派なタペストリーや漆器で壁面を埋め尽くすような内装で、お庭はすっきりした幾何学的な設計です。この庭は17世紀に作られた頃そのままの姿を保って手入れされているとか。

IMG_20180428_113648.jpg
ハム・ハウス

とても素敵な館ですね。月刊ミステリーボニータで連載中のカッコつけ漫画『9番目のムサシ サイレントブラック』の「Mission2:episode12」以降に登場した無国籍の暗殺集団「JBF」の要塞島の中央部にある館(本館)に似ています。お金と体力と勇気があったら、是非とも行きたいです。

IMG_20180428_191612.jpg
「JBF」の館(本館)

もしかしたら、「JBF」の館(本館)は「ハム・ハウス」を参考にして描かれたのかもしれません。