陰からロザリーと愛息フランソワを助ける謎の存在、それは50歳近くになっている筈のジェローデル!?いやいや、瓜二つの親族だろうと思わざるを得ませんでした。バスティーユ襲撃事件から15年が経っているのに、外見が老いをあまり感じさせないという設定もあるかもしれませんが、いくら何でも普通だと無理があります。どうしても若い姿でジェローデルを出したかったらしく『ポーの一族』のファンでもあった作者は萩尾望都先生に「ジェローデルが「ポーの村」に流れ着く」という話を持ち掛け、それに対してOKが出たことでジェローデルのバンパネラ化というオカルト設定に走ったのです。
エピソード9「ロザリー」編の完結である第4話の最終ページには「作中の村のイメージは、萩尾望都先生の許可を得て『ポーの一族』から使わせていただきました」との説明文も掲載されています。エピソード7「オスカル」編に続いてオカルト第2弾です。
まだエドガーとメリーベルが「ポーの村」にいた頃、ジェローデルは隠されている村の入り口に知らぬ間に入り込んでしまい、大老(キング)ポーの直系のバンパネラであるエドガーに気に入られて「ポーの一族」に迎えられたようです。