フリーランス・芸能関係者へのハラスメント実態アンケート
自由記述回答より
●「自由記述欄の回答を、公的機関への要望書、研究機関の資料、組合・団体の広報に、
匿名で掲載してもよろしいでしょうか」という設問に、「可」と回答した⽅のみ抜粋
●職種は下記の 5 カテゴリーに分類
1)身体を使ったパフォーマー系:
「俳優・⼥優」「声優」「芸⼈」「モデル、コンパニオン」「歌⼿、アーティスト」「演奏
者、音楽家、音楽講師」「ダンサー、バレリーナ、舞踏家、舞踊全般の講師」「スポー
ツインストラクター・コーチ」
2)メディア系1(映像関係以外):
「編集者、ライター、ジャーナリスト、翻訳者、通訳、校正者」「アートディレクター、
デザイナー、イラストレーター」「フォトグラファー」「コピーライター、クリエイテ
ィブディレクター」「脚本家、作家」「漫画家」
3)メディア系2(映像関係):
「アニメ制作従事者」「アナウンサー、レポーター」「映像製作技術者・スタッフ」「プ
ロデューサー、ディレクター」「マネージャー」「作曲、音楽編集者、ミキサー、音響」
「AD/制作進⾏/AP」
4)ビジネス系・IT 系:
「ビジネス系プロフェッショナル」「IT エンジニア」
5)その他
(注)職種欄には、アンケート回答の選択肢(「 」でくくったもの、たとえば「ダン
サー、バレリーナ、舞踏家、舞踊全般の講師」)の、最初の職種(ダンサー)を書いて
あります。
●設問
▽Q.8 もし宜しければ差し支えない範囲で、どのようなハラスメントだったのか具体的
に教えてください。
→【パワハラ】【セクハラ】【複合・その他のハラスメント】に分類して掲載
▽Q.14 前問で「相談しても解決しないと思った」と回答した⽅にお伺いします。なぜ解
決しないと思ったのか、差し支えない範囲で、具体的に教えてください。
→【相談しても解決しないと思った理由】
▽Q.18 ハラスメントについて、ご意⾒をご自由にお書きください。
→【自由記述・対策提案】

 

これに対するアンケート結果

 

1.パフォーマー系
【パワハラ】①
回答者 職種 自由記述
女性30代 声優 事務所関係者に支払い遅延について、お金のことについてあれこれ言うなら仕事を与えないと言われる。

 

これは完全にパワハラでしょうね

宝塚歌劇団には全くもって存在しない類いのものでしょう

何と言っても宝塚歌劇団に所属して6年間は最低賃金保障制度として阪急電鉄の社員扱い

公演に出なくてもお給料は貰える

ただしタカラジェンヌとしての身だしなみはそれ相応に要求されるから華美に振れると赤字にはなるでしょうね

 

女性30代 歌手 金銭を払わない、経済的状況を笑う、恩を着せてタダで働かせるなど。

 

これも金銭絡みのパワハラ

よく聞く話ですが、宝塚歌劇団には相当しませんね

 

女性30代 演奏者 仕事の打ち合わせを兼ねて朝までの飲み会強制(帰れる雰囲気はない)

 

セクハラ寸前のパワハラですよね

確かに宝塚歌劇団の社員はほぼ男性ですが、社員はタカラジェンヌを飲みに連れ回せるほどの権力は持ち合わせておりませんよね

例えプロデューサーだったとしても無理でしょう。何故って宝塚音楽学校に入学を希望した時点でみんな宝塚歌劇団の世界観が好きなわけですからごく普通の男に見向きもしない😆

比べる相手が悪すぎて太刀打ちいかないという現実

 

男性20代 俳優
「小劇場」で活動しているが、基本的にギャランティはゼロ、休みもゼロ、出演すればするほどマイナスが嵩み「出演させ
てやってる」というスタンスの劇団が多い。以前出演した劇団は2 ヶ月超の拘束で休みなし・ギャラなし、期間中は演出
家・脚本家・舞台監督からの罵詈雑言の日々だった。

 

いわゆる「夢をつかみ取るチャンスを与えてやっている」という認識でしょう

これも金銭絡みですね

 

女性30代 女優
暗黙のルールの様に、必要以上の雑用(1 日10 時間以上)をする。それは自発的にやってるので、給料はない。生活の
ために深夜にアルバイトをする。睡眠は2 時間取れればいい方。その雑用をしないと役はもらえなかったし、しても役はも
らえないことがほとんど。ただ、やらないという選択は、その環境を出て行かなくてはいけないのと同じことでした。先輩も
そうしてきたから、という理由で全員です。自分が経験した理不尽は、下の世代も経験しないといけない風習があります。

 

宝塚音楽学校での雑用をこれと同一視して良いものなのか

またヘアアクセサリーの手作り問題もこれと同一視してよいものなのか

ここで注目すべき発言は

自分が経験した理不尽は下の世代も経験しないといけない

というもの

一寸前の嫁姑問題のようなニュアンスですよね

悪しき風習なのか古き良き伝統なのかをしっかりと見極めなくてはいけない問題ですよね

音楽学校での雑用は古き良き伝統を知り大切にするという側面と、自分では完璧と思っていても人の目から見れば完璧ではないこともあるのを知る機会でもあると思います

ヘアアクセサリーその他の手作り問題については

観客席の鋭い審美眼に対処するためという大前提があるでしょう

可愛いもの大好きな女子が手作りでお洒落に楽しんでいるほほえましい姿を見たい

これに応えるために始まったのではないかと思います