ペタしてね 今日でタクシー乗務2日目、8時に7時半に出勤して車の掃除をする。これは、毎日おこなわれるのだ。掃除や洗車に関しては、まったく苦にはならない。自分が預かっている物を大事にするのは当たり前と考えるからだ。 しかし、表面上は綺麗にみえるタクシーも細かいところまで見ると本当に汚い。まだまだ下っ端のせいかいい車は当たらない。 綺麗好きな俺は、せっせと車のなかを掃除する。本当に細かなところまで・・・。 今日は、舞洲にレゲエのダンサーを送った。


第15話

拘置所には、いろんな奴がいる。売春斡旋の雑用係・詐欺師の炊場(刑務所行くならこれがお勧め。一応刑務所のエリートです。)などさまざまな仕事がある。拘置所で刑を務める奴は、みんなから羨ましがられる。


刑期も短い奴が、拘置所内で未だ判決が出ていない者の世話をするのだ。他には、散髪係りなどもあり、この中で手に職をつけて社会復帰を目指すのである。また、このように手に職をつけるような事を嘘でもやっていると更生したかのようになるので、刑期も短くなるのだ。少しシャレてみると景気がいい時は、囚人も少なく景気が悪くなると、囚人も少なくなる。 

刑務所や拘置所は独立採算制になっているので、最低限の人員が必要になるわけである。運営するにはある一定の人員を確保しなければならないのだ。


つまり、景気のいい時には絶対に入ってはならないのである。人が少ないと刑期が長くなるのだ。

みんな気をつけよう。


つづく




ペタしてね タクシーの社内研修も3日目で、本日初めて乗車させてもらった。大阪市内から、近隣の得意先までくまなく教えて頂いた。


40過ぎの男であるが、いろいろと話をしているうちに、俺の高校時代の先輩と親しいらしく何かと会話がはずんだ。 今週の木曜から一人で乗車するらしい。


第14話

俺もとうとう拘置所に入れられた。夏の暑い日だった。当然、クーラーなどなく自然の風がささやきに喜びを感じた。


この日は、俺の息子の誕生日で家に早く帰って祝ってやろうと思っていた。

しかし、現実はそれを許さなかった。 この日を選んで逮捕する段取りを考えていたのか、と思った。


後で聞いた話ではあるが、独房生活に入る者は組長とか殺人等の凶悪犯罪の奴が入れられるらしい。

俺は、そんな奴と同等の扱いなのか、と情けない思いだった。 拘置所内には、1年前に逮捕された奴(子会社の社長を含む4名が)俺宛に手紙をくれた。1日に2通しか出せないのに・・・。


つづく

ペタしてね 今日は、会社にてタクシー乗務の研修ということで、大阪市内をグルグル回った。

帝国ホテル・北野病院などの乗り入れ方法など学んだ。他にお得意様などの家の前を訪問し、行先はどんな所か癖はどうかとか、いろいろ学んだ。


あと3日ほど研修があり、道を覚えるために昼間に2か月程度、一人で乗務するらしい。


さて、この詐欺師のその後について、しばらく書いてなかったが・・・。


第13話

半年ほどの取り調べが続くと金にも困り、生活状態はフラフラである。この時の逮捕者は、5名であった。

俺は、関与が少なかったため、この時は助かった。 社長を除く4名はいい奴で社長を信じてついて行った結果である。 社長たる者、常に社員の家族の事を考え行動すべきであり、ボートなどのバクチやクラブなど行くものではないと、このとき強く思った。


更に1年程度過ぎた頃、今度は俺が半年ほど社長を務めていた会社の件で検察庁から呼び出しがあり、

検事に直接逮捕されたのだ。

検察官も平気でニセ調書を作成するのだと思った。指印を押させば、それで良いという考えである。

手練手管を使い押させるのだ。 法律について何も判らない男は、検事の思うつぼである。

冤罪というものが生まれる仕組みが理解できた瞬間である。


(この会社の月給が100万円。6か月で600万。ただの営業マンで稼いでいたときでも月給200~300万ほどあったのに、本当にあほらしく思った。)


そして、この日から拘置所の独房に入ることになるのである。

つづく