某大学に入学してから一週間。
私に友達ができる気配は一向になかった。
昔から人見知りが激しく
人に声を掛けることが苦手な私。
だけどサークルに入って同じ趣味の人を見つければ
きっと友達もできるはずだと思い、
あるサークルに入ろうと活動場所に足を運んだ。
そのサークルの活動場所である部屋に入ると
にぎやかな空間が広がっていた。
私が入部希望者だと言うと先輩たちが歓迎した。
「ねえねえ、環境学科だよね?」
「えっ、うん」
横から話しかけてきたのは
黒髪のキレイな顔の男の子だった。
この子も同じ学科なのかな。
「やっぱり!僕、伊野尾慧っていうだ。同じ環境学科。よろしくね」
「そうなんだ。あ、桐山愛加です。よろしくね」
彼はそのキレイな顔で微笑んだ。
その顔は女の子のように可愛いくて私は驚いた。
声も少しだけ高めなやわらかい声だったから
男子が苦手な私にとって彼は少しだけ接しやすい。
それが私と慧ちゃんとの出会い。
その日初めて話して意気投合した私たちは
それから学校内ではほとんど一緒にいるようになった。
彼は私を愛ちゃんと呼び、
私は彼を慧ちゃんと呼ぶようになった。
。
