【退職9日目】受入研究機関変更が伴う場合は、難儀を覚悟せよ | 研究者によるインナージャーニー:「私」の記録と観察

研究者によるインナージャーニー:「私」の記録と観察

親の許す厳しい条件の中でしか進路が選べず、どうしたら望む道に進めるか必死でもがいた結果、社会人になって2度大学院に入り、研究者に。一番難しい「私」なるものを少しでも明らかにするために、日々の気づきを綴ることにしました。

大学専任教員を退職して困るのが、科研費の受入研究機関がなくなること。

 

専任教員ではない立場で科研費の受入研究機関を得る方法は、非常に限られているので、

見つからないことを覚悟したうえで退職を決断しましたが、

大変幸運なことに、土壇場でとある研究機関に受け入れていただきました!!

(感謝してもしきれません。関係の皆様、本当にありがとうございました)。

 

 

 

応募時(2023年度)と採択時(2024年度)で所属の受入研究機関が変わったため、

その変更手続きが完了しないと、2024年度からの科研費の手続きが進められません😢

指示が下りてこないと動けない上に、担当者にお願いしないとできないことばかりです。

 

そこで、私が体験した、科研費の応募時と採択時に所属変更がある場合に起こった

トラブルとその対応について書き留めておきます。

 

 1.メール1通目:科研費に関しての至急のお願い

 

朝メールを開くと、研究代表者から、以下の内容のメールが届きました。

 

    

萩原の研究者番号がいずれの研究機関にも所属が見つからないエラーが出てしまい、

書類を提出できないので、

至急受入研究機関の担当者経由で学振に

研究者番号を登録してもらってください

 

研究代表者の学内〆切を過ぎてしまったので、とにかく急ぐよう指示がありました。

そこで、先方は始業前でしたが、まずメールで依頼をしました。

さらに、始業後にお電話をして、丁重にお願いをしました。

この時が担当者の方と「はじめまして」でした💦。

(「初めまして」なのに不躾なお願いで本当に申し訳なかったです。その節はありがとうございました)。

 

 

私はしつこい性格なので、電話のあとさらにお礼のメールをして、

「手続きが完了したら、お手数ですがご連絡いただきたい」とお伝えしました。

 

 

電話でお願いしたのが9時すぎ。

日本学術振興会(学振)の登録が完了した連絡をもらったのが、11:40頃でした。

※実は、その前に府省共通研究開発システム(e-Rad)から自動配信のメールが届き、登録手続き完了が確認できました。

 

 

午前中にやっていただき本当に良かったなと思い、すぐに研究代表者にメールを。

「ミッションクリア」と安心しきっていました。

でも、そうは問屋が卸さなかったです😢

 

 2.メール2通目:やはり手続きが進められない…

 

あとは、私がやることはほとんどないので、お昼でも食べようかとのんきに思っていたら、

2通目のメールが。

 

e-Radに登録完了しているはずなのに、私の研究者番号が認識されないという…。

 

 

年度の変わり目で科研費電子申請システムにもすぐ反映されないのかと思い、

研究代表者と時間を見つつ、ログインを試みるも、

1時間経っても、2時間経っても、できません。

 

ただ…、一つだけ心当たりがありました。それはe-Radの登録情報を確認した際に気になっていたことでした。

 

 

 3.登録情報のミスを発見!

 

おかしいな~と思い、e-Radの自分の所属機関情報を確認したら、

 

「科研費応募資格」の枠のみ、「〇」がついていない
のです。


これ以外には思い当たらないので、可能かどうかわかりませんが、ここに「〇」をつけてもらうべく

即、受入研究機関の担当者に電話をしました。

たしか14:00すぎだったと思います。

 

 

生憎会議中だったので、メールをするので、会議後すぐに確認してもらうよう言伝をしました。
※この枠だけ「〇」がついていなかった原因は不明。単純なミスかもしれませんね。


 

問い合わせから約1時間半後。

担当者の方経由で修正が完了したという連絡が入りました。

 

反映に1時間くらいかかるかもしれないとのことだったのですが、

細かくトライしていたら、16:00前にはログインができました!

 

その確認ができたので、すぐに研究代表者にメールをして、ログインできる旨伝えました。

 

 

 4.なぜか登録情報の一部が更新されていなかった

あと私がやるのは、分担研究者として「承認」することだけ。

承認のボタンをクリックすれば完了なのですが、

なぜか、分担研究者の私の所属が、前の職場のままだったのです。

 

このままでは登録できないと思い、何通目かわからないメールを研究代表者にして確認したところ、

研究代表者の方で修正可能ということで、

至急、「承認」をするよう指示がありました。

 

 

それが完了したのが17:00前…。

研究担当者の確認が終わったのが、17:00を回ったころでした。

 

こんなに大がかりになるとは思いませんでした。

 

 

 

 5.教訓

e-Radに登録してもらったあと、自動配信システムから情報を確認するようメッセージがきます。

タブがいくつかあるので見落とさないよう、自分で必ずよく確認することだと思いました。

 

 

私の場合、専任教員ではなく「研究員」という立場だから

「科研費応募資格」の欄に〇がついていないのかと思ってしまいました。

 

でも、すべて〇がついていないと科研の手続きができないので、遠慮せず担当者に修正してもらってください。

※不備があったら修受入研究機関の担当者に修正してもらってくださいと、e-Radにも書いてあります!

 

10日目に続きます♪

 

■教育ネタ・沖縄ネタ・子育てネタ
右矢印 X(Twitter)音符 Instagram キラキラ

■研究者としての個人webサイト 
右矢印 萩原真美-オフィシャルサイト-

■執筆した書籍・雑誌