先日、遠方から会いに来てくれる友人を待っていたとき、偶然、父と弟が二人で歩いているのを見かけた。
向こうはこちらに気づいていないようだった。
どうしよう、声をかけるべきか、それともこのまま見送るべきか……と迷っていた。
私はこれまで父と様々なことがあり、距離を置いて過ごしてきたため、ほとんど会話をすることがなかった。
しかし、親の離婚話をきっかけに父への見方が少し変わり、「たまには会ったり、話したりしても、、」と思うようになっていた。
それでも、実際に父のもとへ向かうことを決意するのは勇気のいることだった。
今さらどんな顔をすればいいのか、どんな言葉をかければいいのか分からない。
これまでずっと父を避けてきたのに、自分から会いに行こうとしている——そのことにも戸惑いがあった。
けれど、「今行かなければ、次はいつ会えるか分からない。もしこのまま行かなかったら、きっと後悔するかもしれない」と思い、思い切って駆け寄ることにした。
突然声をかけられた父は、驚いた表情を浮かべた。
きっと、まさか娘のほうから話しかけてくるとは思ってもいなかったのだろう。
けれど、その驚きとともに、どこか嬉しそうな表情をしていたように見えた。
久しぶりに父の顔を間近で見て、以前とは雰囲気が変わったように感じた。
穏やかで、落ち着いた表情をしている。
数年前の父からは想像もつかないような姿だった。
そんな父の変化を目の当たりにして、私は少し安心した。
そして、私を見つめる父の目を見て、「まだ、私はこの人とちゃんとつながっているんだ」と実感した。
ほんの一瞬の出来事だったけれど、勇気を出して声をかけてよかったと思う。
きっと、神様がこの偶然を導いてくれたのだろう。😌
この瞬間が訪れるように、そっと背中を押してくれたのかもしれない。
神様、ありがとう。

