日本の神話 〜天の岩屋〜
今回の神話「天の岩屋」は、闇に隠れた光(天照大神)が、皆で知恵を出し合う「祭り」と笑いによって外に導き出される物語として、危機からの再生や祭りの起源を示す神話として有名なエピソードです😊✨✨
あらすじ
須佐之男命が乱暴をはたらき、田畑を荒らしたり、天照大神の機屋に馬を投げ込んだりしたため、天照大神は深く傷つき、怒りと恐れから天の岩屋戸という岩の洞窟に隠れてしまいます😫💦
太陽の神である天照大神が隠れたことで、高天原も地上も暗闇に包まれ、災いが起こり、世界は混乱します。そこで八百万の神々が天の安河のほとりに集まり、どうにかして天照大神に出てきてもらう方法を相談します😮💨💦
神々は岩屋の前で盛大な宴を開くことにしました🌟
天宇受売命が桶の上で激しく舞い、衣の紐を緩めて踊ると、周りの神々は大笑いします😊
その騒ぎを不思議に思った天照大神は、岩屋の戸を少し開けて外をのぞきます🙄🌟
そのとき、岩戸のかげに隠れていた天手力男神が、天照大神の手を取って一気に外へ引き出し、岩戸を大きく開いてしまいます🌟
こうして再び太陽の光が世界に戻り、闇と混乱はおさまります。この出来事を「岩戸開き」と呼び、日本神話を代表するエピソードとされています🤗🌟
スサノオの来訪と誓約
イザナギ命が黄泉の穢れを祓うため日向の海で禊をした際に、左目から天照大御神が生まれ、共に生まれたツクヨミ命、スサノオ尊の誕生にイザナギ命は大いに喜び、自分の首に掛けていた玉飾りを天照大御神にかけ
「高天原を治めなさい」
と命じます😊✨
天照大御神は高天原に住み、そこで田畑を耕し、養蚕を興して絹糸の生産法や織物の技術を授け高天原を統治します😊🌟
一方、海原を治めるように命じられたスサノオですが、髭が長く伸びるまで大人になっても泣きわめくばかりでした😫💦
青山が枯れるが如く、川や海が乾くが如く泣いたため、悪い神の声が世に満ち溢れ、あらゆる災いが起こりました😫💦
そんなスサノオに対しイザナギは、
「何の理由があってお前は任せた国も治めずに泣きわめいているのだ」
と問いただすと、スサノオは
「亡き母に会いに、根之堅州国ねのかたすくにへ行きたいのです」
と答えました😮💨
それを聞いたイザナギは大いに怒り、
「ならばお前はこの国に住むべきではない」
とスサノオを追放します😳💦
追放されたスサノオは、母に会いに行く前に、高天原にいる姉の天照大御神のもとへと向かいます😌✨
スサノオが高天原に近づくにつれ、山川が鳴り響き国土が揺れ動きます。
これに天照大御神は
「弟が上がってくる理由は、きっと善い心ではあるまい、高天原の支配権を奪い来たのでは」と警戒します🌟
髪を角髪みずらという男性のヘアスタイルに結い直し、左右の手にそれぞれ八尺の勾玉の玉飾りを巻きつけ、1,000本の矢入れを背負い、500本の矢が入る矢入れを腹に抱え、
弓を振り立てて地面を蹴り散らかして稜威りょういある男のように雄叫びを上げてスサノオ尊を待ち構えます😌✨
スサノオと対峙すると、相撲の四股を踏むようにして両足を大地にめり込ませ、地面を蹴散らし威嚇したとされます🤨🌟
「何のために上がってきたのか?」
スサノオは、
「私には邪心はありません。伊邪那岐命に、お前をこの国にいてはならいと追い払われたので、母の国へ行くことをお許し願おうと参上しただけです。他意はありません」
と申しました😌✨
天照大御神は
「ならば汝の心の清明は何をもって知ろうか?」
といい、須佐之男命は
「お互いのうけいをして子を生みましょう」
と答えました✨
※うけいとは言語を使った呪術の一種です😌✨
それぞれ天安河を挟んでうけいをし、はじめに天照大御神がスサノオの持っている十拳剣とつかのつるぎを受け取り、3つに打ち折り、高天原の神聖な水真名井まないでふりすすいでそれを噛み砕いて吹き出しすと
三柱の女神(宗像三女神)
※宗像三女神とは、アマテラス大神とスサノオ尊の誓約から生まれた市杵島姫神いちきしまひめ、田心姫神たごりひめ、湍津姫神たぎつひめの総称。日本の有力な海の神、道の神とされます。イチキシマヒメは「弁天さま」としても広く信仰。八百万の神で三姉妹の女神は宗像三女神だけ。三人揃って美人とされます😌✨
が生まれました🌟
次にスサノオが天照大御神の「みずら」の髪飾りを真名井ですすいで噛み砕き、吹き出すと‥
「天之忍穂耳命」アメノオシホミミ
※アマテラス大神とスサノオ尊の誓約で勾玉より生まれた神さま。神名の「ホ」は稲穂のことで、「ミミ」は実をいっぱいつけて頭を垂れる稲穂を表わし、「立派に実った大きな稲穂」という名を持つ。タカミムスビ神の娘である栲幡千千姫命との間にニニギ尊をもうけます。稲穂の神、農業神として信仰されています✨
「天之菩卑能命」アメノホヒ
※アマテラス大神とスサノオ尊が誓約(うけひ)のときに、大神の身に付けていた勾玉から生まれた神さま。神名のホは秀・穂、ヒは火を意味し、「生命力が火のように燃え盛る秀でた稲穂」を表しています。国譲り神話で大国主との最初の交渉役として降りますが、心服して地上に住み着き、そのまま出雲国造及び土師氏らの祖神となったとされます✨
「天津日子根命」アマツヒコネ
※アマツヒコネ命は雨乞いの神、風の神として崇敬されています😌✨
「活津日子根命」イクツヒコネ
※イクツヒコネ(活津日子根命)はアマテラスとスサノオによる「誓約(うけい)」と呼ばれる儀式によってアマテラスの左手の勾玉から生まれた神々の一柱で、アメノオシホミミやアメノホヒ、アマツヒコネの弟にあたるとされる神です✨
「熊野久須毘命」くまのくすび
※神名の「くすび」は「不思議な霊力」や「霊妙な力」を意味する語に由来するとされ、熊野の地名と結びつき、神秘的な熊野の神格を表すものと解釈されています😌✨
の5柱の男神が生まれました🌟
天照大神は
「五柱の男子は私の持ち物から生まれたのだから、当然、私の子である。三柱の女子はお前の持ち物から生まれたのだからお前の子である」
と決められました😌✨
そこで須佐之男命は天照大神に
「私の心が清らかだから、私が生んだ子はたおやかな女であった。この結果から、私の勝ちだ」
と言い、勝者のうるまいとして天照大神の作った田を壊し、食事をする御殿に糞をして撒き散らしました😫💦
岩戸にひきこもる天照大御神
スサノオは高天原に入ることを許されますが、占いに勝ったことから慢心し、悪い行いはますますひどくなりました😮💨
天照大御神が着る神御衣かむみそを織る神聖な建物にいたときに、須佐之男命はその天井に穴を開け、皮を異様に剥いだ馬を落とし入れたところ、機織りはたおりの女性が驚き、道具が刺さって死んでしまいました😱💦
天照大御神はそれを見た恐れ、天の岩屋の戸を開き、中に籠ってしまいます😮💨✨
そうして高天原はすっかり暗くなり、地上も全く暗くなり、夜がずっとつづきました😫
すると、大勢の神々の騒ぐ声でいっぱいになり、あらゆる災いがすべて起こりました😱💦
この事態に、八百万の神は天安河原に集まりました🌟
「造化三神」の
高御産巣日神たかみむすび
※別天津神であり造化三神の1柱。性別を持たない独神とされます。神名の「産霊(むすび)」は生産や生成を意味することから「創造」を神格を持ちますが、本来は高木が神格化された神とされます。神話では高天原の最高司令神として、様々な場面に登場し手腕を振るいます。
の御子である
思金神おもいがね
※知恵の神、高天原の司令塔とも呼ばれる神さまです。岩戸神話、国譲り、天孫降臨といった重要な場面で必ず登場する知恵者。その才能を遺憾なく発揮して諸事万端に治める偉大な知恵の神さまです。文学・学業の神として崇敬されます🌟
に考えさせ、長鳴鳥とこよのながなきどりを集めて鳴かせました😳✨
鶏の鳴き声には太陽の神様を呼ぶ力が有るそうです😌🌟
天香山あめのかぐやまに茂った榊を根こそぎ取ってきて、上方の枝に
玉祖命たまのおやのみこと
古事記に登場する天津神。三種の神器の1つ「八尺瓊勾玉やさかにのまがたま」を作った玉造部たまつくりべの祖神。天孫(ニニギ尊)と共に五伴緒の一柱として降臨し、周防国(山口県)に定住したとされる。周防国一宮「玉祖神社」の祭神。また、出雲国の玉作りの祖神ともされる
が作った
八尺瓊勾玉やさかにのまがたま
を数多く通した玉飾りをつけ、中ほどの枝には天安河の堅い石と天の金山の鉄で
伊斯許理度売命いしこりどめのみこと
※イシコリドメ命は鏡造りの女神。作鏡連(かがみづくりのむらじ)らの祖神とされ、指物工芸の守護神としても崇敬されています。三種の神器の一つ「八咫鏡」を造り、神社の御神体とされる鏡のルーツとされる神さまです。
が作った
八咫の鏡やたのかがみ
をつけ、下方には白と青の弊を下げて、この神を尊い御幣として
布刀玉命ふとだまのみこと
天照大御神が天岩戸に隠れたとき、岩戸の前で行われた神々の祭りや儀礼に関わる重要な神として描かれ、神事をとりしきる役割を担ったとされています😊✨
が捧げました😌✨
天児屋命あめのこやねのみこと
※祝詞の神さまと言われています。『日本書紀』には中臣氏(後の藤原)の遠祖で、言霊の神で高天原で代々祭祀職にあったとされるコゴトムスビ神の子とされます。藤原氏の氏神を祀る春日大社の祭神として知られる神さまです😊✨
が尊い祝詞を申し上げ、
天手力男神あめのたぢからおのかみ
※「天上界でもっとも手の力が強い男」という名前を持つ神さまです。天岩戸の扉を開けてアマテラス大神の手を引いて導き出し、この世に太陽の光を復活させます。力強くたくましい姿に昔から人気があり、日本各地の神楽で登場します。力と技芸の神格を持つことから「スポーツ上達」や「技芸上達」のご利益があります😌✨
は戸の脇に隠れ立ちました🤗✨
この八尺瓊勾玉と八咫の鏡はのちに、代々の天皇が継承する
三種の神器
となって受け継がれていきます😌✨✨
次に、踊りの上手な
天宇受売命あめのうずめのみこと
※日本神話に登場する天津神の女神。芸能の神格を持つ日本最古の踊り子であり、神楽や俳優といった日本芸能の祖神とされます。巫女的な性格を備え、宮廷祭祀に関わる猿女君(さるめのきみ)の祖ともされます。ご利益は技芸上達、縁結びなど。神話の中でも刺激的な内容が多く、日本の女神の中でも有名な存在です🌟
は天香山の日陰蔓ひかげのかずらを襷たすきにかけ、真析蔓まさきのかずらを髪飾りにして、笹の葉を束ねて手に持ち、場を盛り上げるために桶を伏せてトントンと拍子を取りながら踏み鳴らし踊りました🤗✨
踊るにつれしだいにボルテージの上がったアメノウズメは胸乳をさらけ出し、裳の紐を陰部までおし下げて踊ります😍✨
※この時に披露した踊りが、今も神前で行われる神楽(かぐら)の原型とされています。『日本書紀』には「巧みに俳優をなし」と記され、日本芸能のルーツとされる女神です😌🌟
すると神々が一斉に大声で笑い、歌ったり、踊りだす神もいて大賑わいとなります😊✨
外の騒ぎが気になった天照大御神は岩戸を少しあけ、アメノウズメに
「私が岩戸に篭って闇になっているのに、なぜ、あなたは楽しそうに舞い、八百万の神は笑っているの?」
と仰せになりました😌✨
アメノウズメは、
「あなた様より美しく立派な神がおいでになりましたので、喜び笑って舞い歌っているのです。お連れ致します」
と言うと、天児屋命と布刀玉命が天照大御神の前に鏡を差し出します🙄✨
鏡に写る姿をその貴い神と思った天照大御神は、その姿をもっとよく見るために岩戸をさらに開けた時、隠れていた天手力男神がその手を取り天岩屋から外へ引き出しました😲
無事に天照大御神が岩戸から出たのを確認した布刀玉命は、また隠れないように岩戸の入口に注連縄を貼り封じます✨
天照大御神は天岩戸から出てくると、高天原と葦原中国に光が満ち溢れ、悪霊達も鎮まり一切の災いも消え去りました😌✨
この件により、スサノオは罪を償うためたくさんの品物を科され、髭や手足の爪を抜かれ、高天原から追放されます🤨💦
この神話は、乱暴さによって秩序や光が失われること、そして皆で知恵を出し合い、笑いや祭りによって再び世界を立て直すというメッセージを持つ物語として解釈されています😌✨
※今起きてる無駄な戦争も皆んなで知恵を出し合って、平和へと導いていきたいものですね😮💨✨
日本人の「祭り」や「和を重んじる心」といった感覚の背景には、この天の岩屋の神話があると言われています😌✨
次回は八岐大蛇を須佐之男命が退治するお話です😌✨