警視庁捜査一課の刑事は全部で49人。七人ずつ七つの班を作っている。私は、そのどれにも属さない八番目の刑事・エイトマンである。ロボットになった今でも、エイトマンは優秀な腕利きの刑事なのだ。この秘密は田中捜査課長だけが知っている。
原作が平井和正さん、そして桑田次郎さんのシャープな絵で人気を博した少年マガジン連載の『8マン』。
昭和38年当時、大人が鑑賞できる唯一無二のテレビアニメでした。
その中でも名作の誉れ高いのが、第34話『決闘』でした。
ストーリー・・・
東探偵の秘書サチ子を事故から救ったのはエイトマン?
事務所で、そんな話をしている時に来客が・・・。
何と来客は、サチ子を救った男だった。
彼はケンと名乗った。
確かにケンの顔はエイトマンそっくりだった。
彼がやって来た目的は、東探偵に調査を依頼するためだった。
「人を探して欲しい。名前は谷博士」
びっくりした東探偵は、彼が帰った後、谷博士の研究所へ。
ケンの名前を聞き動揺する谷博士。
そして、博士の口から衝撃の事実が語られた。
ケンが博士の息子であること、エイトマン誕生の経緯などなど・・・。
アマルコ共和国の研究所で、谷博士は実験ロボット08号を作り上げた。
その08号が軍事目的に使用されると知った谷博士は、ロボットと共に日本へやって来たのだ。
その08号こそが、エイトマンなのだ。
その際に、谷博士はケンを含めた家族をアマルコ共和国に残していたのだった。

そこへケンが登場し、谷博士の前でエイトマンとの決闘を申し込む。
ケンは谷博士のライバルだったゴール博士の手によって、ロボットに改造されていたのだ。
エイトマンは思い悩んだ。
谷博士の息子を倒すことはできない・・・。
一方、谷博士も思い悩んでいた。
目の前に実の息子ケン、そして心の息子であるエイトマン、どちらを選べばいいのだろうか?
そして、ケンとエイトマンの決闘が始まった。
わざとケンに勝たせようとするエイトマン。
決闘に立ち会った谷博士は、ケンの弱点をエイトマンに教える。
「ケンの頭を狙え」
ケンの頭は、生身だったのだ。
エイトマンは、ケンに勝利する。
しかし、苦くて辛い勝利だった。
少しお涙頂戴的なストーリーですが、それについつい乗せられてしまいました(笑)
一度は、見ておいて損はない話だと思いますよ。
今日のところは、こんなこったす!