今日は、12月17日。
1965年のダービー馬キーストンの命日です。
過去にも何度か記事にしていますので、今回もリブログです。
例にもよって快足を飛ばして先頭に立ったキーストンが、そのまま第4コーナーを回って最後の直線に差し掛かった時、事件は起こりました。
後続が迫り、必死に逃げるキーストンだったが、ラスト300メートルといったところ突然前のめりに崩れ落ちました。
左前脚の完全脱臼でした。
転倒の拍子に山本騎手は落馬。
脳震盪で立ち上がれない山本騎手のもとに、折れた左前脚を浮かせて三本足のキーストンが歩いてきました。
足は完全に折れていて、誰が見ても予後不良なのは明らかでした。
これほどの故障をしたら、普通の馬なら痛みで起き上がれない。
それどころか激痛にもがき苦しみ、最後は衰弱死してしまうほど馬にとっては致命的なケガでした。
だが、キーストンは歩いて行って山本騎手を気遣うように顔を寄せました。
一部始終をアナウンサーは涙声になりながら実況していました。
山本騎手はひたすらキーストンに泣きながら謝っていたという。
そして山本騎手は職員に手綱を託し、その後しばらくの記憶はないそうです。
キーストンは予後不良となり、馬運車に運び込まれて安楽死となりました。
普通の馬なら5分で死ぬところを、キーストンは強靭な心臓ゆえか15分もかかったといいます。
しかし山本騎手はその死の場面には立ち会えず、目が覚めた時には既にキーストンは薬殺されていました。
このキーストンの行動は人と馬の間にも深い絆は生まれるというエピソードとしてあまりに有名です。
この事件が、私と諸口あきら兄いを結びつけました。
この事件が、私と諸口あきら兄いを結びつけました。
兄いが、この事件のことを歌にしていたのです。
もちろん、歌の中に、兄いの語りが入っています。
やさしい兄いに感化されましたね。
そして、競走馬の生涯について、興味を抱くようになりました。
作詞/作曲/歌唱:諸口あきら
赤い夕日を背にうけて
駆けたあの日が懐かしい
淀の川風 あの匂い
思い出すのさ キーストン
キーストン キーストン
冷たい厩舎の窓の星
何を思って空を見た
遠い故郷の柿の木が
夜露に浮かんでいたのかよ
遠い冷たい北の果て
帰りたいだろあの土に
夢は枯野を駆けめぐる
いつまでもいつまでも
キーストン キーストン キーストン
キーストン! I'll never forget you
今日のところは、こんなこったす!