東映の宇宙刑事シリーズの傑作『宇宙刑事シャリバン』。
その第27話「裏切りの空  暗黒刑務所からの逃亡者」で使われた挿入歌です。
歌っているのは、この回のゲストの尾崎紀世彦さんです。
またリタは、シェリーさんが演じてます。
何とも豪華ですね。
なお、第27話は、シャリバンのインサイド・ストーリー「奇星伝」の一本です。
※「奇星伝」については、また別の機会に紹介できたらいいなぁとも思っています。


第27話のあらすじを紹介します。
 

マドーと戦う異星人の自由主義者の集まりオルガナイザー。 
その一員のリタ(シェリー)、ムーア、キースが地球へやって来た。 
シャリバンとコンタクトを取り、共に戦うためである。 
シャリバンに会ったリタは決意を新たにし、全宇宙で戦っている仲間達へ激励の通信を送った。
同じ頃、マドーの暗黒刑務所から一人の男(尾崎紀世彦)が脱走する。 

地球にたどり着いた男は、マドーに捕まりかけたところをシャリバンに助けられた。 
マドーに傷つけられ、危ない状態だった男のために、シャリバンは輸血をしようと血液型を調べて驚く。 
自分と同じ血液型だった。
男もイガ星人の末裔だったのである。 
シャリバンは自分の血を輸血し、男は快方へと向かった。 
男はマリオと名乗った。 
イガ星が滅ぼされた時、マリオの祖先は銀河系の他の惑星へ逃れたが、そこもまたマドーの襲撃を受け、指導者だった父と母は暗黒刑務所へ投獄され、マリオはそこで生まれたという。  
父は獄死、母は捕らわれたまま自由を叫ぶ人たちの助けを借りて、マリオはようやくのことで脱走に成功したのだ。  
電は、マリオを同じ血で結ばれた兄弟と思うようになる。 

「暗黒刑務所から脱獄に成功した者は一人としていない。」 

コム長官(西沢利明)はマリオを疑った。
だが、電は命がけで脱獄してきたマリオを疑えなかった。 

その後、マリオはマドーに人質に取られてしまう。 
命を助けたければ三人のオルガナイザーを連れてこいと言われ、血を分けた兄弟を見殺しに出来ない電は三人に頭を下げた。 
心情を察してくれたリタのおかげで、電と3人は指定の場所へ向かう。 
3人とすれ違い、電のもとへ歩み寄るマリオ。 
しかし、マリオは突如剣を抜き斬りかかってきた。  

マリオは3人をおびき出すために魔王サイコの命を受け、脱走を装っていたのであった。 
マドー一味も襲ってきて危ういところを、駆けつけたリリィ(降矢由美子)がブラスターで応戦。  
リリィは、マリオに母親が息子の裏切りを知って自殺したことを話す。  
ウラギリビーストが電に襲いかかってきた時、マリオの投げた剣が電を救った。 
怒り狂うウラギリビーストのギロチン剣に、マリオが倒れるのを見て電は赤射した。 


マドーを蹴散らし、ウラギリビーストを倒すも、マリオは瀕死の状態であった。

「母さんと、あんたに悪いことをした・・・」 
 
後悔の念に押しつぶされそうなマリオへ、電は何のわだかまりもなく、
「俺達は同じイガ星人だ。血を分けた兄弟だ」と告げる。  
自分を許してくれた電の手を握りしめながら、マリオは静かに息を引き取ったのだった。


作詞:小林義明、冬杜花代子
作曲:渡辺宙明
歌唱:尾崎紀世彦


ひとりぼっちで痛みに沈むな 
おれ達仲間なんだろう
ひとみはくもるより かがやくためのもの 
宇宙は空の海さ 星はこころのふるさとさ
さあ友よ胸をはり 星空の街を歩こう


たとえめだたぬ 道ばたの花も 
愛ある目にはきれいさ
きみさえその気なら 幸せすぐそこに
宇宙は星の母さ 夜は心のゆりかごさ
さあ友よ夢を抱き 星空の街を歩こう




今日のところは、こんなこったす!