予告編です!
ストーリー・・・
駅に近くウォータルー橋にさしかかると大佐は車を降りる。
橋は第1次大戦当時、爆破されて架橋し直したとはいえ、大佐には懐かしいのであろう。
霧に霞む欄干にもたれつつ、もの想いにふける。
それは1917年、彼は25歳の陸軍大尉であった。
スコットランドの旧家クローニン家に生まれ、フランスの戦野へ出征の途上、ロンドンで閑暇を楽しんでいるのだ。
折しも空襲のサイレンが鳴り人々はウォータルー駅の避難所へ駆け出す。
中の1人の女が何か落とした。
大尉は手助けをして彼女と共に避難する。
見れば美しい。まだ女学生と見える彼女はマイラと名乗った。
オルガ・キローワ・バレー団のダンサーなのだ。
ローイは彼女の舞台を見物すると、夜食に誘ったのであるが、厳格なキローワ女史はマイラに行くことを禁じた。
しかし彼女は親友のキティの助けでぬけ出して大尉と会った。
翌日彼はマイラを訪ねて結婚を申込み、その次の日式を挙げる約束が出来た。
ところがその晩彼女は速達便を受取った。
出発命令が下ったから直ぐ立つ、会いたい、というのである。
マイラは飛出して駅へかけつけたが、走り行く車上に立つローイの姿をチラと見ただけであった。
劇場に急いでもどると、舞台にあなをあけたというのでキローワ女史はクビを申し渡し、マイラの弁護ををしたキティも共にクビになった。
貯蓄の全部を出し、結婚衣装を買ったマイラは、ローイの母に会いに行った。
その約束のカフェでマイラが、ふと見た新聞にローイ・クローニン大尉殉死の報を見て卒倒した。
それから2ヵ月間マイラは病床に臥した。
就職口がないためにキティが娼婦となっていることを、全快して彼女は初めて知って、その友情に泣かされた。
そして今やローイ亡きあと何の生甲斐もなくなったマイラは、自らもキティと同じ道に陥った。
それから1年、ウォータルー駅でマイラは凱旋して帰ったローイと会った。
彼女が待っていてくれたと思って喜んだ彼は、彼女の身の上の変化に気がつかず、彼女をスコットランドの家へ伴った。
マイラは愛が絶対である。
その他のあらゆる事は関係ないと、自分自身に言い聞かせたが、もしも彼女の1年間の行状が知れれば、ローイの破滅となるに違いないと思い直して、ロンドンへひとり帰ってしまった。
ローイはあとを追ったがマイラは身を隠した。
マイラは思い出のウォータルー橋の上に、いつか来てしまっていた。
何度考えても彼女は愛するローイに幸福を与えることは出来ないとしか思えない。
思いつめたマイラは突進して来る軍用トラックの前に身を投げて最期をとげたのであった。
悲しい恋物語の代表的な映画です。
純粋すぎるゆえに起こってしまった悲劇です。
そして、悲劇のきっかけは、戦争でした。
しかし、戦争がなければ、二人は出会わなかったかもしれません。
まさに運命のいたずらと言っていいでしょう。
二人が行ったキャンドル・ライト・クラブでダンスをしているとき、『蛍の光』のメロディーと共にろうそくの火が少しずつ消えていくシーンは、とてもきれいでした。
この映画でのV.リーは、『風と共に去りぬ』よりもきれいでした。
今日のところは、こんなこったす!