昔は、夏休みや冬休みに、よくテレビで放送していた『大忍術映画ワタリ』。

予告編というか主題歌の紹介というか?
よくわからない動画をどうぞ!


ストーリー・・・

ワタリ(金子吉延)

戦国時代のこと。
忍者の国伊賀の里では、百地三太夫を頭とする百地党と、藤林長門を首領とする藤林組とが勢力を争っていた。
伊賀には下忍養成所があり、他国から幼い子供をさらってきては、次々に一人前の忍者を養成して補充していた。
爺いと一緒に百地党に入ったワタリ少年もその一人で、その天才的な術は、三太夫や大頭・音羽の城戸を驚かした。
ある日ワタリは、同じ少年の忍者で心の優しいカズラと知りあい、二人の間には強い友情の絆が結ばれた。

カズラ(伊藤敏孝)

カズラにはツユキという美しい姉がいて、彼女は恋人小次郎と夫婦になるためには、五月雨城主を殺さねばならぬ掟を背負っていた。

ツユキ(本間千代子)と小次郎(村井国夫)

しかしながら、五月雨城は武田勢の強力な忍者、伊賀崎六人衆に守られ難攻不落であり、二人のかなう相手ではなかった。
小次郎は危うく爺いに助けられたが、ツユキは宙吊りにされて死んでいった。
姉の復讐に燃えたカズラは、ワタリと共に五月雨城に忍びこんだが、意外にもそこでみたのは藤林組の大頭・楯岡の道順と配下の忍者達だった。
それというのは三太夫と長門は裏で通じていて、自分達の地位と権力を守るために仮想の敵を作り、下忍達を厳しい掟で縛りつけていたのだった。
姉の本当の仇敵がわかったカズラは、道順達の激しい追跡をのがれて藤林組に乗りこんだ。
しかし長門を倒す目的は達したが、カズラ自身も自爆してしまった。

一方、ワタリは三太夫を討たんと爺い、小次郎と共に秘密の抜け穴に忍びこんだ。

小次郎(村井国夫)

小次郎の一太刀に三太夫は倒れたが、死に際に残した言葉から、道順と城戸は同一人で下忍蓬は無論、藤林組、百地党を操る最大の黒幕だった。

音羽の城戸(大友柳太朗)

不敵に笑う城戸とワタリの凄じい忍術合戦。
しかし、さすがの城戸もワタリの斧の前に倒れたのだった。
そして、再び平和の戻った伊賀の里を後にしたワタリと爺は、いずこともなく去っていった。



ワタリには金子吉延、爺いには牧冬吉・・・と言えば、そう『仮面の忍者赤影』の名コンビ・青影と白影ですね。
この『大忍術映画ワタリ』の成功なくして、翌年の赤影はありませんでした。

白影と青影


なお蛇足ですが、金子吉延と牧冬吉コンビは、後年、『河童の三平妖怪大作戦』での三平・六兵衛コンビに発展します(笑)

三平、六兵衛、カン子


なお、海外に輸出された『仮面の忍者赤影』は、劇場公開の際に『WATARI』となってました(笑)

またこの『大忍術映画ワタリ』の併映は、カラー版のアニメ『サイボーグ009』でした。






今日のところは、こんなこったす!