星野鉄郎はメーテルと共に、機械の体をタダで手に入れられる終着駅「惑星プロメシューム」に到着する。
そこで、ミライという女性の案内で 機械の世界を見る鉄郎。
だが、機械人間の虚しさを知って、生身の人間のままでいることを決意する。
鉄郎を機械人間にし、星を強化する道具として利用しようとしていた惑星の女王プロメシュームは、鉄郎を999ごとブラックホールで処刑することを決定する。
さらに女王プロメシュームは、鉄郎を助けようとした娘のメーテルを牢獄に閉じ込める。
しかし、牢獄から抜け出したメーテルは、誘導波をカットし、鉄郎の乗る999は危機を脱出する。
メーテル「早く脱出するのよ。私はいつでもあなたの味方。さあ早く」
メーテルを助けるため、鉄郎は再びプロメシュームの待つ惑星へ戻る。
鉄郎は途中、鉄郎を機械人間化する任務に失敗した案内役のミライが、自殺しようとしているところに遭遇する。
鉄郎はミライを救い、他人の命令に従うのが人生ではない、自分だけの未来があるはずだと諭す。
鉄郎「誰にだって自分の為に生きる権利があるんだよ。ミライっていう君の名前はぼくの未来じゃない、君の未来の為にあるんだ」
鉄郎はメーテルと合流する。
鉄郎「さあ早く、999へ戻ろうよ」
メーテル「先に行っててちょうだい、私にはやることがあるの」
鉄郎「やることって・・・。メーテル、まさかプロメシュームを?プロメシュームはメーテルのお母さんじゃないか!」
メーテルの代わりにミライがプロメシュームに近づき、メーテルの父の魂が込められペンダントを奪って逃げる。
追っ手に撃たれたミライ。
ミライ「私、自分の未来のためにやったのよ。あなたのおかげで本当に生きることがどういうことか、やっと分かった。ありがとう、鉄郎さん。素晴らしい未来を見つけてね」
ミライは事切れる。
惑星の中心部にカプセルを投げようとするメーテルの手をプロメシュームが掴む。
プロメシューム「この罪深い娘が、どうあってもこの母を殺そうというのか」
苦しむメーテルの手からカプセルが落ち、鉄格子に引っ掛かる。
鉄格子を鉄郎が撃ち、落下していくカプセル。
マグマの中にカブセルが沈むと、地揺れが始まる。
惑星の崩壊が始まり、プロメシュームは爆発の炎に包まれる。
プロメシューム「うわああああ、メーテル、動力炉を壊されたこの星はブラックホールに吸い込まれる。おまえたちも生きてこの星は出られぬ。わはははは・・・」
メーテル「よく見ておきなさい、鉄郎。永遠の命を手に入れた者は、いざという時、何にもできないわ」
鉄郎「うん、こういうときは捨て身になれる僕たちのほうがはるかに強いんだね!」
惑星が炎に包まれながら、ブラックホールへと落ちていく中、鉄郎とメーテルは999の待つプラットホームにたどり着き、999で脱出する。
爆発しながらブラックホールに吸い込まれる惑星プロメシューム。
メーテル「昔は優しい母だった..鉄郎のお母さんに負けないくらい・・・。でも、この宇宙に永遠の理想郷を作ろうとしたときから、母は変わった。私から遠いところへ行ってしまった・・・そして父からも・・・」
家族が幸せだった日々を思い出しながら涙するメーテル。
鉄郎は999に乗って地球に戻ることを決意する。
鉄郎「地球に帰ることが大変な事は分かってるさ。でも父さんや母さんの眠る地球を僕の手で素晴らしい大地にしてみせる」
鉄郎の成長を感じたメーテルは、鉄郎にそっと口づけをする。
そして、座席にはメーテルからの手紙が・・・
「鉄郎、とうとう別れの日が来ました。あなたが一人立ち出来たときが、あなたと私の別れの時でもあるのです。いつかは必ずこの日が来ることを覚悟しながら、私は旅を続けてきました。つらく悲しく定められた旅を・・・。
今、私は他の少年を未来へ導くために新たに旅立ちます。もう二度と鉄郎に会うことはないでしょう。私はあなたの思い出を胸に、永遠の旅を続けます。果てしない旅を・・・。さようなら鉄郎、いつまでも元気で・・・」
そして、少年は大人になっていくのです。
この手紙+ラストの ナレーションで泣けます!
ムーミンパパの声・高木均さんの名ナレーションをどうぞ!
人は言う、「999は少年の心の中を走っている列車だ」と。
鉄郎は、ふと思う、
「鉄郎の旅は、はじめから鉄郎一人の旅ではなかったのだろうか」と。
メーテルは 鉄郎の青春を支えた幻影。
たくさんの若者の胸の中で生まれ、通り過ぎてゆく明日への夢。
いま万感の想いを込めて、汽笛が鳴る。
さらば、鉄郎
さらば、メーテル
さらば、銀河鉄道999
さらば、少年の日よ・・・
鉄郎は、ふと思う、
「鉄郎の旅は、はじめから鉄郎一人の旅ではなかったのだろうか」と。
メーテルは 鉄郎の青春を支えた幻影。
たくさんの若者の胸の中で生まれ、通り過ぎてゆく明日への夢。
いま万感の想いを込めて、汽笛が鳴る。
さらば、鉄郎
さらば、メーテル
さらば、銀河鉄道999
さらば、少年の日よ・・・
今日のところは、こんなこったす!