ストーリー・・・
春、売れない小説家の孝夫(寺尾聰)は、パニック障害という原因不明の心の病にかかった妻で女医の美智子(樋口可南子)の療養の為、ふたりで東京から彼の故郷である信州に移り住むことにした。
無医村であったその村で、週3回の診療を始める美智子。
やがて彼女は、自然に囲まれたシンプルな暮らしの中、阿弥陀堂という村の死者が祀られたお堂に暮らす96歳のおうめ婆さん(北林谷栄)や、村の広報誌に彼女が日々思ったことをまとめたコラム「阿弥陀堂だより」を連載している、喉の病で喋ることの出来ない娘・小百合、孝夫の恩師で癌に体を蝕まれながらも死期を潔く迎えようとしている幸田とその妻・ヨネらとの触れ合いを通し、次第に心癒されていくのであった。
夏、小百合の病状が悪化していることが判明した。彼女の手術担当医として再びメスを握ることを決意した美智子は、町の総合病院の若き医師・中村と協力して、見事、手術に成功する。
秋、幸田が静かに息を引き取った。
冬が過ぎ、再び春がやって来る。
すっかり病を克服した美智子のお腹の中には、孝夫との間に出来た新しい命が息づいていた。
四季に彩られながら、自然に生きていく素晴らしさを感じました。
信州という場所も、よかったと思います。
樋口可南子さんは、この映画ですごくいい演技をしていたと思います。
人間も自然の一部であって、自然の持つ力で心が癒されていった美智子の姿は感動的に美しかったです。
しかし、この映画では、北林谷栄さんの演技に注目すべきです。
この映画に出演した時で90歳を超えているのですが、本当に自然と同化したかのように思える演技は素晴らしいです。
この映画を見て、忙しさで忘れてしまっていた遠くを見つめることが、今の私には必要なことだと思いました。
今日のところは、こんなこったす!